
長編
私にだけ見えない
しの 3日前
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「お母に聞いてみよ!絶対気付いてんだよ。あのババァ!」
そうして私は意味不明なまま、Mの家に連れて行かれました。
Mの家に着くとMのお母さんはまだ、仕事から帰って来て居ませんでした。
二人でテレビを見ながら待って居ると、妹のAが部活から帰って来ました。
A「あっ!Sちゃん、いらっしゃい! 姉ちゃん!外に立ってる人は何で入れて上げないの?」
M・私「!!」
私とMは走って玄関に行くと勢い良くドアを開けましたが、誰も居ません。
M「S!私には見えないけど、お前は見えただろ?今、居る?」
私「居らん…」
M「チッ!ったく、何なんだよ!」
A「居ないの?私、帰って来た時に家の前に居たんだよ?髪の毛の長い人。下向いて立ってるから、お姉ちゃん待ってるんですか?って聞いたんだけど、何も答えないし、顔も上げないからどんな顔かは見えなかったけど。姉ちゃん、やっぱ知ってる人なの?Sちゃんも?」
M「知ってる様な…知らない様な…」
A「は??」
そこへMのお母さんが仕事から帰って来ました。
母「あんた達、玄関で何してんの?どきなさいよ。入れないじゃない」
私達は居間へ行きました。
M「お母。お母、この前私が夜に帰って来た時に後ろにもう一人居た。って言ってたじゃん?」
母「錯覚でしょ」
M「錯覚じゃねーだろ」
母「なんで?」
お母さんは買って来た買い物を冷蔵庫にしまいながら聞いて来ました。
M「今日、SもAも見てんだよ!」
母「そうなの。二人にも見えたんだ?」
M「やっぱ、解ってんだ」
母「今回はあんたには見えない…見せないみたいだからね」
M「彼氏の元カノ?」
母「だろうね。生き霊だね。何であんたにだけ見えないのかは解らないけど、よっぽどあんたの彼氏に未練があるんだろうね。あんたに対してはかなり妬んでる。このままでは良くないよ。なんせ今回はあんたには姿見せないんだから、どうにも出来ないだろ?」
M「じゃ、どーすんだよ?」
母「別れたら?彼氏と。そんな好きじゃないだろ?」
M「まぁ~別に。でも、彼氏ヤバイんじゃ無いの?」
母「それは自業自得だよ」
M「自業自得?納得して別れたのに?」
母「あんたにはそう言ってるだけだよ。あの子、子供堕胎させられてるよ。恨んで当然さ」
M「何でそんな事知ってんだよ!」
母「聞いたから」
M「誰に!」
母「元カノに。あれから翌日も家の前に居たから話したのよ」
(生き霊と普通に立ち話。位の
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- その、はしたない言葉遣いが不快。夢幻
- 匿名さん。コメントありがとうございます。 すいませんが、女ですよ。mie
- これ、男性が書いてません? 言葉づかいが、、、匿名
- 霊感が強い人ってなんでも、見通せそうですね。物好きの魔女
- 今回も、楽しませていただきました。ありがとうございます。 しかし、お母さん すごい‼︎こたくん
- 生霊って本人は何やってるか知らないって聞いたけど……母ちゃんスゲー、生霊とも会話成り立つんだな。 家族仲良く元気で良かったよ。匿名