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長編

かんひも

匿名 9時間前
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ゃんはKの婆ちゃんに叫びました。 「腕はもうダメじゃ! まだ頭まではいっちょらん!!」 Kの婆ちゃんは泣きながら頷きました。 爺ちゃんは少し躊躇した後、 包丁をKの腕につきたてました! 悲鳴を上げたのはKの両親だけで、 Kはなんの反応も示しませんでした。 あの光景を僕は忘れられません。 Kの腕からは、血が一滴も出ませんでした。 代わりに、無数の髪の毛がぞわぞわと、 傷口から外にこぼれ出てきました。 もう、手の中の黒いのも動いていませんでした。 しばらくすると、 近くの寺(といってもかなり遠い)から、 坊様が駆けつけて来ました。 爺ちゃんが電話したのはこの寺のようでした。 坊様はKを寝室に移すと、 一晩中読経をあげていました。 僕もKの前に読経を上げてもらい、 その日は家に帰って、眠れない夜を過ごしました。 次の日、Kは顔も見せずに、 朝早くから両親と一緒に帰って行きました。 地元の大きな病院に行くとのことでした。 爺ちゃんが言うには、腕はもうだめだということでした。 「頭まで行かずに良かった」と何度も言っていました。 僕は「かんひも」について爺ちゃんに聞いてみましたが、 教えてはくれませんでした。 ただ、「髪被喪」と書いて「かんひも」と読むこと、 あの道祖神は「阿苦(あく)」という名前だということだけは 婆ちゃんから教えてもらいました。 古くから伝わるまじないのようなものなんでしょうか? それ以来、爺ちゃんたちに会っても、 聞くに聞けずにいます。 誰か、似たような物をご存知の方がいらっしゃいましたら、 教えていただけるとありがたいです。 あれが頭までいっていたらどうなるのか・・・? 【後日談】 書き込んでから、改めて気になり、 この土日で、母の実家まで行って、 自分なりに調べてみました。 残念ながら、爺ちゃんはすでに亡くなっているので、 文献と、婆ちゃんの話からの推測の域をでませんが・・・ この年になって、久しぶりに辞書を片手に、 頑張ってしまいました。 結論から言うと、 どうやら「かんひも」はまじない系のようです。 それも、あまり良くない系統の。 昔、まだ村が集落だけで生活していて、他との関わりがあまりない頃です。 僕はあまり歴史とかに明るくないので、 何時代とかはわかりませんでした。 その頃は、集落内での婚姻が主だったようで、 やはり「血が濃くなる」ということがあったようです。 良く聞くように、「血が濃くなる

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  • 凶子が生まれるのは村全体がそういう結婚の仕方しかないからで、その子供も母親も悪くないじゃん。
    まりりん
  • 子供って女だけで作れるものではないのにね 男の存在はどうした?
    名無し
  • 生まれた凶子は忌まれ、凶子を生んだ女性も凶女と呼ばれ、母子ともに◯される…。 …父親は?
    匿名
  • こういう怖い話大好き。 じわじわ来るね。
    名無しさん
  • 公衆電話のテケテケの幽霊の話かと思った
    まなちゃむ
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