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中編

渡り廊下のゆり子さん

匿名 3日前
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こんにちは。今回も作り話を話していきたいと思います。それでは、どうぞ。 私の名前は、渡辺サラ。 小学五年生。 一週間前に、京都からこの学校に転校してきたばかりなの。 「千葉県の学校って、校舎がみんな同じ形ね」 そんな事言って、みんなからちょっと嫌な顔された。 だって本当にそう感じたもん。 この前まで私の通っていた学校は、クリーム色の壁にライトグリーンの屋根。 玄関までには、丸い噴水池があったりして、何となく高原のホテルみたいな感じだった。だけど引っ越して来たこのあたりの学校はどこも真四角で、みんな同じような形をしている。 けれどその事を口にすると、みんなから浮いてしまいそうなので、もう言わないことにした。それはいいとしても、校舎から体育館につながる長い長い渡り廊下にはまいっちゃう。この前なんか、横なぐりの雨が降っていたから、体育館に行くだけでビショビショになっちゃったんだから。 私は転校して来てすぐに、ミニバスケ部に入部した。こう見えても、前の学校では、副キャプテンだったのよ。 「サラ、先に帰ってるよ。あたし、ピアノがあるから」 「あっ、ちょっと待ってよ、美優!」 美優とは、転校して来てすぐに友達になった。ミニバスケに誘ってくれたのも美優。私は体育館から飛び出して、美優を追いかけた。けれども美優は走って帰って言った。そういえば、ピアノの発表会がもうすぐって言ってたっけ。 「あっ、いけない!」 私はフッと、とんでもないことに気がついた。体育館の中に、給食かっぽう着をおきっぱなしにしてきちゃった。今日は金曜日。家で洗濯をして、来週の給食当番に渡さなくちゃいけないんだ。急いで体育館に戻る。けれど、すでに入り口の鍵がかかっていた。気の早い先生が閉めちゃったらしい。 「困ったな。職員室でわけを話して、体育館の鍵を借りてこなくちゃ」 私はすぐにそれを実行した。校舎の中から体育館に行くには、あの長い渡り廊下を通って行かなくちゃならない。その渡り廊下をせかせかと歩く。 「ん?」 人の気配に、思わず後ろを振り向いた。 「おかしいな。確かに今、後ろで足音がしたんだけど」 だけど誰もいない。 「気のせいか・・・・」 再び歩き出す。するとまた、背中でパタパタと軽い足音が・・・・。 「やだ、なに?」 私は走って体育館のドアにたどり着く。ガチャガチャと音を立てて鍵を回した。けれど、なぜか開かない。 「何、この鍵。壊れてるんじゃないの?」

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  • まあまあ良かった
    ママ
  • ありがとうございます。(^ω^)
    りんか
  • こわくはないけど、面白かったですよ
    こたくん
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