
長編
痩せ薬の秘密
匿名 5日前
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となった。
後で分かったのだが、アカネは中国原産の寄生虫に感染していた。
寄生虫は普段犬や猫に寄生するのだが、まれに人間に寄生することがあるのだという。
人間に寄生した場合、それは脳を食い荒らしてしまう。
特に食欲に関わる部分が最初に狙われるため、食欲がなくなってしまうのだそうだ。
アカネが飲んでいた薬は、その寄生虫の卵だった。
彼女の脳は食い荒らされ、まるでスポンジのようになっていたという。
チラシのメールアドレスは架空のもので、チラシ自体も一般的なプリンターで刷られており、結局どこのものか分からずじまいだった。
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この話には後日談がある。
その事件の後、ミキさんはリサと仲良くなった。
「お互いもともとその地域にいたわけじゃなかったせいか、妙に気が合ったのよね」
学校でもよく話すようになり、ある日リサの家に遊びに行くことになったのだという。
リサの家は庭付きの2階建てで、広さは普通ながらも趣味の良さを感じさせた。
リサの部屋に行くと、ある写真が目に付いた。
幼稚園くらいの女の子2人と両親が仲良く食事をしている写真だった。
写真には"◯年◯月◯日 吉江家"とあった。
「この子、リサの妹?」
「うん。
実は私、双子なんだ。
二卵性だから似てないけどね。
うち、色々あって私がお母さんに、妹がお父さんに引き取られたの。
何年か前に妹は死んじゃったんだけどね。
昔はこの苗字だったんだよ」
ミキさんはごめん、悪いこと聞いちゃったと謝ったが、リサはいいのいいのと笑っていた。
菓子を食べたり、話で盛り上がっているうち、あっという間に帰る時間になってしまった。
ふと庭を見ると、犬の墓があった。
「ちょっと前に死んじゃったの。
私、小学生の頃は中国にいて、その時から飼ってたんだけど...」
とリサは言い、借りた漫画を取ってくるといって家に戻っていった。
その間、ミキさんは何気なく犬の墓に近寄ってみた。
彼女は見た。
墓から、蛆虫が這い出てくるのを。。。
ミキさんは漫画を返してもらうと、足早にそこを立ち去った。
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・「父子家庭のヨシエちゃんがアカネにいじめられて自殺しちゃったの」
・「私、昔は吉江って苗字だったんだ」
・「私はお母さんに引き取られたんだ。
お父さんに引き取られた妹は何年か前に死んじゃった」
・「リサが来た後に
この怖い話はどうでしたか?
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- つまりこれを書いた本人がリサっていうオチなら完璧だった真実を知る者
- 最後の不必要な種明かしは、自分の作った作品を自慢したいが為かなぁ。オーガニック竹下
- 中国国内で出回ってる製品の中にはあるよー、田舎の方。香港みたいな都会の地元民的には知らんらしい。中国の都市伝説サイトには良く漢方薬の殺人が掲載されてる。ここだけの話、薬で激痩せしてしまった人の見分け方は、 ADHDの薬をODしてる人、覚醒剤やってる人。エリ
- もう中国行けないじゃないですか。 そんなのいるなんて本当に怖いです。しゆか
- 種明かしはいらなかったなぁ。せっかくよくできた話だったのにもったいないあ
- 面白い。 種明かしは蛇足あ
- 本当にあったら怖いなErika
- 現実離れしてるとかいちいち突っ込んでる人いるけど、別にフィクションお断りなんてルールはないし、一般の人が自由に投稿できる場所なんだからそんなことわざわざコメントする必要はないと思う。たま
- 中国ヤバイ!ブルー
- 怖いゆえちゃん