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短編

耳鳴り

匿名 2日前
怖い 439
怖くない 434
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これは、私が小学生の時の話です。 昔から霊感の強かった私は、よく街中などで霊を見かけたりしていました。 ある日の下校中。 私は本を読みながら、誰も通らないような道を歩いていました。そこが学校から家までの最短距離だったのです。 そして、数年前に家事があった空き家の隣を歩いていた時。 キィーーーン… 耳が痛くなるほどの耳鳴りが私を襲ったのです。 顔を顰め、そっちを見た私は固まってしまいました。 金縛りにでもあっていたのかも知れません。 そこのボロボロの2階で、中学生くらいの男の子がこちらをじーっと見下ろしていたのです。 周りには私以外誰もいなかったので、助けを求めることも、この男の子に誰かが気づいている、ということもありません。 男の子は何をするでもなく、じっと私を見下ろしているだけでした。 不思議と怖いと言った感情はなく、ただただぼーっと見つめていた、と言った方が正しいと思います。 男の子はこっちを見つめたまま、暫く停止していましたが、ふっと私に微笑みかけた後、気づくと男の子はいなくなっていました。 いついなくなったのか、どこに消えたのか、全然わからなかった私ですが、その時はハッと我に返ったあと走って家まで帰りました。 そして、2年後。 中学生になった私は、その家の前を通ることはなくなっていましたが、久しぶりにその家の前を通ったのです。 すると、酷い耳鳴りがしました。 取り壊しが決定していた家を、私はじっと見つめました。 すると、2階の窓にあの男の子が立っていました。 驚きましたが、また、何をするでもなくこっちを見つめる男の子。 私も見つめ返し、暫く時が流れましたが、気づいた時にはまた男の子はいなくなっていました。 そして1ヶ月後、その家の取り壊しの件はなくなり、今もその家は街に残っています。 今も、あの窓から男の子はこっちを見つめているのでしょうか?

後日談:

  • もしかしたら、あなたの街の空家かも知れません

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  • そうかもしれません… ですが、その家はまだあるし、取り壊しの話も出ていないみたいです
    松々先輩
  • 解体に携わった人に不幸がおこるのかな?
    匿名
  • こわ
    にに
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