
長編
宇宙からの侵略者
しもやん 2日前
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で入り込んでくることもある。
地球創生期の冥王代、小惑星や彗星は一定の軌道に収まりきらず、そこらあたりを飛び交っていた。地球は隕石の猛爆撃にさらされた。ひっきりなしに降り注ぐ隕石は地球の大地を煮えたぎらせ、生命の萌芽をその都度摘み取った。地表は事実上存在せず、地球はマグマオーシャンと呼ばれる灼熱の海と化していたのだ。
爆撃はすさまじいの一言に尽きる。月が特大の隕石によって生じたのだといえば、そのすごさがわかってもらえるだろう。差し渡し数十キロメートルにも達する巨大な隕石が衝突した際、地球は三日月のように削り取られてしまった。その破片が再結集したのが現在の月である。
彗星や小惑星にはふんだんに有機物が乗っていた。
有機物とは炭素を骨格にしている分子の総称である。生物もすべてが有機物でできている。猛爆撃の際、彗星は地球に大量の有機物をまき散らしたのだといえよう。
* * *
フレッド・ホイル(と教え子のチャンドラ・ウィックラマシンゲ)はパンスペルミア仮説(胚種広布仮説)を提唱したことでも知られている。これは数多い生命の起源に関する仮説のひとつであり、彼らの主張は次の通りである。
生命は地球の原始スープで化学的に生まれたとする現行の主流派理論では、その確率があまりにも低すぎて信憑性に欠ける。生命の起源を地球に限定しなければならない理由はない。宇宙でも有機物がある場所なら事実上、すべてが原始スープと同様の条件だったはずである。したがって生命のもとは彗星に乗って地球に播種されたと考えられる――。
荒唐無稽のように思えるだろうが、彼らはデータを集めて一応証拠と呼べそうなものを提示してはいる。以下にいくつか挙げてみよう。
1、細菌の過剰な耐放射線防御性能
ある種の細菌は致死的な線量をはるかに超える放射線を浴びても耐えられる。これは強烈な宇宙線の飛び交う宇宙空間を移動するのに必須の能力といえる。またふつう、進化は余計な装飾品をくっつけたりはしない。地球環境がオゾン層のおかげで比較的おだやかな放射線にしかさらされていないのに、なぜ不必要な放射線防御性能を高めたのか? 宇宙空間を移動するためだったとすればつじつまは合う。
2、インフルエンザの流行時期について
風邪やインフルエンザなど、ウイルス性の病気は決まって冬に流行する。これは冬になると人びとが寄り集まりやすいという文
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- 超好熱古細菌等の過酷環境微生物は、過酷な星で生きてると思います。Nanoarchaeota
- あの、本っっ当に意味不明なんですが!しゆか
- 科学者達がその可能性があるってちゃんと言えたらそれが凄い...北海道のモモンガ