
長編
私達と一緒にいる
匿名 3日前
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た。
すっかり忘れていた。
怖いと思っていた事もすっかり忘れてた理由の1つだけど、このクラスは日本語のクラスなのだ。
だからテストがあろうがなかろうが興味はない。
だって日本語バリバリだから。
クラスに入ると二グラちゃんやノッポちゃんやファニーちゃん達が
『待ってました!』
と言わんばかりのスマイル。
おなじみの顔が一つだけ席を開けて並んでいた。
そこの空いている席は私のために用意された席。
つまりみんながカンニングしやすい場所に私は入れられる。
本当は日本語のクラスなんて取りたくはなかったんだけど、日本語のクラスをどうしても取らなきゃいけない友達の事を考えてみたり、私も、日本語のクラスを取る事で他のクラスのプロジェクトを作る時間や、宿題をしたりレポートを作る時間に費や出来ると思ったので、ポジティブに考えて日本語のクラスを取っていました。
私は無言でそのみんなの用意してくれた席に座る。
あれ、ボインちゃんがいない?
ノッポちゃんに聞こうと思ったのだが、テストの日は私語禁止。
テストでも欠席出来ちゃうのはボインちゃんくらい・・まぁさすがとしか言いようがないけど・・
テスト開始。
私はバレない程度になるべく字を大きく書く。
そしてなるべく猫背にならないようにする。
みんなが覗ける為にだ。
たまにスマホにグループチャットで答えをシェアする事もある。
でも先生の目線は大体私に向けられているので、隣の子が私の答えをうつして、それをまた後ろの子がうつして、後ろの子がグループチャットで流すという方法が大体です。
そうこうしてるうちにテストはもう残り10分。
テストは終わった人から回答用紙を先生に渡してクラスを後にする。
もうクラスの半分以上の生徒達がクラスを後にしていた。
と、目線の右斜め前から誰かが席を立った。
ふと目をやると、
ボインちゃんだった。
顔は見えなかったものの、後ろ姿は他の誰でもない、絶対にボインちゃん。
ボインちゃんはゆっくり歩いて、回答用紙を先生に渡す。
カバンはあらかじめ持って回答用を提出したのでそのまま席に戻る事なく教室をでた。
なんなのボインちゃん、なんで私たちと一緒に座らなかったんだろう。
しかも私達に振り向きもしないでそのまま教室でちゃうなんて・・
私もさっさと回答用紙を提出し、ボインちゃんを追いかけるようにすぐに教室を出た。
あれ、い
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- はい、ありがとうございます! なるべく早めに書いちゃいます!北海道のモモンガ
- 本日ページ上側に検索窓を発見し 見つかりました。 下側の窓、なぜか出ませんでした… ありがとう御座いました。③続編も楽しみにしております。とり
- コメントありがとうございます。同じタイトルで語尾に②と③をつけて投稿しています。北海道のモモンガ
- 続編の探し方がわかりませんでした…きになります。とり