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長編

近所の空き家

macky 3日前
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怖くない 306
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つだ。 今でも思い出すと笑えるのだけれど、その時は「助けてー!!」ではなく、何故か「Help meー!!」と叫んだのだ。 本当に必死だったのだろう。 実際「T」より「H」の方が叫びやすいから、とっさにそっちが出たのではないかと思う。 まあそれはいいとして、叫んだのだ、絶叫とも言える勢いで。 しかし老人が気付いてくれるかを確かめる間もなく、 私には、男がナタを振り下ろすのが見えた。 死の間際、スローに見えるだの、走馬灯が見えるだのと言われるが、本当だった。 男性一人がナタを振り下ろすに費やす時間なんて0.2秒程度だろう。 その時間を私は4、5秒にも感じた。 目を閉じる暇もない。 ナタが目の前に振り下ろされた。 それと同時に、確かに見えたのだ、目の前に浮かび上がる大きな1文字が。 「罪」 確かに見たんだ、視界の8割にもなる大きな「罪」という文字が。 そこで私の視界が飛んだのだ。 意識が飛ぶ、の方ではなく、物理的に飛んだのだ。 ほぼ真上、おそらく肉体から7、8m上にいた。 そこから私を見下ろす私。 もうあの大男はいなかった。 いたのは仰向けに大の字で倒れている私と、その上に覆いかぶさった自転車だけだ。 (幽体離脱ってやつか?…) とは思ったが、不思議と死んではいないという確信があった。 次の瞬間、私は目を覚ました。 自室のベッドの上にいたのだ。 窓から下を見てみると、あの自転車があった。 (どうやら、夢ではないらしい…) どうやってここまで戻ったかは覚えていないが、まあ無事ならそれでよかった。 次の日、学校に行ったが、あの大男は3人のところには現れていないようだ。 昨日の出来事を話したが、信じてはくれなかった。 まあ別にいいんだ、私の中では確かな事実であるから。 その日から、あの空き家についての情報を集めたが、 特にこれといった情報はない。 目撃者は何人か見つけたが、大男の存在だけは確からしい。 あの容貌で消えたり現れたりとしているのも共通していた。 友人みたいに見ただけの人もいれば、私みたいにああいった体験をした人もいる。 だから殺人鬼と幽霊というふたつの噂ができたのね、なるほどなるほど。 幽霊と仮定すれば、瞬間移動も、私の体が動かなくなったのも金縛りということで納得がいく。 そんな私も小学六年生に上がると同時に転校した。 たまに前いた地域へ行くことがあるが、今では空き家も取り壊されており、2軒の一軒家と女性専用の

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