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長編

近所の空き家

macky 3日前
怖い 233
怖くない 306
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こえない。だが、背後からは異様な気配がする。 それでも後ろなんて見ちゃいない、見る暇なんて、見る余裕なんてない。 小学生3年生の走りについて来れないような爺さんじゃないんだ。 絶対私についてきていると直感で感じた。 運が悪いことに周りには人が誰もいない。 まだ16時前なのに。 そしてひたすら走った。 人間命の危機を察すると限界を超える力が出せるのは本当らしい。疲れなんて感じなかったんだ。感じる余裕がなかったのかもしれない。 やっとの思いで、家が見えてきた。 信号なんて待っているわけが無い、車が来るかどうかも気にせず、道路を渡った。 幸い車は来なかった。 そしてついに家に着いた……のだが 人がいる。 うちの家は3階建てのマンションで、自転車置き場を通って入るタイプなんだけど、その自転車置き場に、人がいたんだ。 自転車置き場は外から見えないように1枚の壁があるのだけれど、その壁から頭が出ていたので認識できた。 まさか…やつが…?とも思ったが 「いやぁ、まさか。あいつが俺の家をわかっているはずがない。」 なんて思いながら人がいる事について安堵して中に入った。 しかし、誰もいない。 誰かが家の中に入っていった形跡もない。 気味が悪いが、今はそんなことなんてどうでもいい。早く母さんにドアを開けてもらって中に入ろう。 そう思った矢先、後ろで人の気配がした。 振り返るとやつが、いた。 手にはしっかりとナタを握ってて、こちらを先程の形相で睨みつけてきた。 私はとっさに、自分の横にある自転車を持ち上げ、戦闘態勢に入った。 今思えば勇敢だったと思う。 当時学年の中では1番背が高かった私、腕力も比例していた。 小学三年生とは言え自転車を持ち上げて構えるくらい造作もなかった。 今思えば火事場の馬鹿力だったのかもしれないが。 (まずはこの自転車をあいつに投げて、怯んだところであのロードバイクを頭めがけて当ててやる!) なんて思った時には、既に自転車を後ろに回し、投げようとしていた。 自転車を前に回しまさに手を離そうとしたその時。 動きが止まった。 やつが?いや、私だ。 何が起きたかわからなかった。 (緊張?恐怖?なんだ、何が起きている?!ダメだ、体が動かない!) そこでふと、壁の端にある隙間から向かい側の道路に人が見えた。 齢70はあろうかという老人だ。 しかし人間、こういう時には誰にでも助けを求めたくなる、まさに藁にもすがる思いってや

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