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短編

真夜中の市民プール

匿名 2022年5月22日
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俺は警備員。 市民プールや体育館がある施設の警備の仕事をしている。 その日も俺は夜11時頃、建物の巡回をしていた。 プールは室内プールで、2階にはプールを見渡すためのギャラリーがある。 俺はプールのギャラリーを見て、さらにプールそのものも異常がないかギャラリーの窓から見る。 室内プールは外の街灯や非常灯に照らされて、暗いプールの水面が不気味に光っていた。 そんな中だが、その日はプールの水面に違和感があった。なぜかプールの水面が波打っているのだ。 普通、プールは人がいなく排水などもない状態が続けば、水面は床のように静かになる。 それが、プール全体が営業中のプールのように波打っていた。尚、その日は夜間のプール使用やメンテナンスなどの日ではなかった。 機械の故障か、何者かが侵入したのか? 俺はプールを確認しにいくことにした。 監視員などの従業員専用の入り口から入り、プールサイドへ。 そこでプールを見るとやはりプール全体が波打っていた。 夜の誰もいないプールで、わずかな光のなかプールが波打っているのはかなり不気味だった。 俺は、プールに異常がないか確かめるためプールを懐中電灯で照らした。懐中電灯から出る光は暗い水面を照らし、プールの底も照らしていた。 そんなときである。 プールの中央あたりの底で、何か見たような気がした。 懐中電灯の光を戻して照らした瞬間、俺は思わず懐中電灯を逸らしてしまった。なぜなら、プール中央の底に人間の手のようなものが見えたからだ。 俺はビビりながらももう一度照らすと、確かに人間の手があった。誰かがいる訳ではない。腕から先の手だけが水中にあるのだ。そして、その手は少しずつ俺に近づいているように見えた。 俺は怖くなってプールから逃げ出し、警備員控え室に駆け込んだ。本当なら警備員と言う立場上、「それ」が何か確かめないといけないのだが、俺は確かめるどころか、プールやプールのギャラリーに行く勇気もなかった。それから程なくして、俺は警備員を辞めた。

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