
長編
月の兎に会いに…
えい 4日前
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ンちゃん こっちこっち。うふふっくすぐったいよ~。」
それ以上は 話さなくなってしまったので 仕方無く 母親の待つ 客間へ行く事にした。
私 「トモちゃん オバチャン お母さんとお話して来るから ワンちゃんともう少し遊んでてくれるかな?」
朋美 「うん。いいよ。」
部屋を出て 客間へ歩いている時 丁度 通り掛かった 僧を呼び止め 本所に行って 高庵さんを連れてくる様に頼み 客間へ行きました。
私 「 お待たせ致しました。」
母親 「 あの………朋美は大丈夫なんでしょうか?やっぱり 何かとり憑いているのでしょうか?」
私 「やっぱり…とは?」
母親 「あっ……いぇ…何も無い空間とかに話し掛けていたり 笑ったりしてて それが 昼間だけじゃなく 夜中とかにもあって……私 …どうしたらいいんですか?」
私 「朋美さんには 普通の人が一生のうちに見るか見ないかのものが見えています。それを確認して来ました。」
母親 「じゃあ 見えなくする方法とか有りますよね?! 」
私 「方法は有ります。……ですが……」
母親 「……何か悪いことでもあるのですか?」
私 「悪い事ではありません。」
母親 「じゃあ 見えなくして下さい !! 」
私 「少し 気になる事があるので そちらを確認して貰おうと思いまして 今 本所に使いを出していますので もう暫くお待ち頂けませんか?それから朋美さんをどうするか 相談しましょう。」
母親 「気になる事?気になる事って何ですか?!これ以上何があるんですかっ?!何が起こっているんですか?!説明して下さい!!うっうう~……。」
私 「お母様 お母様がそうやって感情的になってしまう気持ちも分かりますが どうか気持ちを落ち着けて下さい。」
母親 「私の気持ちなんて 分からないわよ!!分からないくせに!分かった風な事言わないでよぉ?!」
その時 客間の戸が開いて 高僧のMさんが入って来て 一礼をして 私の隣に腰を下ろしました。
M 「そんなに大きな声を出してしまっては 娘さんが不安になるばかりですよ?」
母親 「………………」
私 「会われて来たのですか?」
M 「んん…ああ会ってきたよ。」
私 「どうですか?」
M 「イケないねぇ…。」
私 「やっぱり……ですか…。」
M 「お母さん 良く聞いて下さい。娘さんが見てるものは 既
後日談:
- トモちゃんの場合 高熱を出して霊感が強くなってしまいましたが それ以前から 自分の死期が分かっていた様に思いました。普通の子であれば突然 見え出したものに対して 怖がって当たり前なのに トモちゃんにはそれがありませんでした。なので もしかしたら 生まれ持ったものだったのでは無いか…と思います。
この怖い話はどうでしたか?
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- 村松智代さんあなたの価値観を押し付けないでくださいあいふ
- 村松智代さんあなたの価値観を押し付けないでくださいあいふ
- 変ですか?すみませんm(__)m紫雲
- 変な話をするな村松智代
- チェリーさん コメントありがとうございます。そうですね。お母様にも幸せになって頂きたいですね。紫雲
- 拝見させて頂きました。凄く悲しいけど温かいお話しです。これからもお母さまやともちゃんの幸せを願います。チェリー
- 拝見させて頂きました。凄く悲しいけど温かいお話しです。これからもお母さまやともちゃんの幸せを願います。チェリー
- 名無しさん。コメントありがとうございます。すみません。書き足して置くべきでしたね…。私の投稿で(タイトルの後ろに)何も書いてない時は 全て 実話になります。にわかには信じられないと思いますが 悲しい事に実話なんです。紫雲
- 小説?名無し
- 匿名さん。コメントありがとうございます。ここに上げられない事情がある内容の話を、お母様が落ち着かれた頃に、全て お話してあります。それを話した上でお母様には、ご理解頂けました。お子さんを亡くされた事は 大変 悲痛な思いであるという事は 私でも良く解ります。 「 満月を見ると 朋美の笑い声が 聴こえてくる気がして 満月の日が 待ち遠しいんです。」 そう お母様が呟いたのを聞いて トモちゃんは綺麗に成仏できたという事と 前向きに生活を送られてる お母様を見る事が出来て 安心しました。紫雲