
中編
嫌なトンネル
匿名 8時間前
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りのゴルフだったので、気を取り直して行きたいと言います。私も何かを見たわけではなく、薄気味悪かったけれど、靴があっただけと自分に言い聞かせて、ゴルフ場に向かう事にしました。
その後無事にゴルフ場に到着し、ナイターなので、バッグ運びもセルフ、フロントも開いておらず、建物の脇から直接カートに2人でバッグを運びます。マスター室には高齢の人の良さそうなおじいちゃんが座っており、何番のカートにどうぞと案内してくれます。
2人で久しぶりのゴルフを満喫し、さっきの出来事などすっかり忘れて楽しみました。プレイが終わり、クラブハウスに戻った時に、ふと2人が我にかえり、帰り道は絶対にあそこを通らない様に気をつけようと話していました。
するとマスター室のおじいちゃんが話しかけて来ました。
連続した2つのトンネルのこと?と。
2人で、慌ててさっきの出来事を話し、あの道は怖くて通りたくないんですと伝えると、おじいちゃんは何か印刷された紙を我々に渡してきました。
それを見て私たちは驚きました。
ただの地図なのですが、その地図はゴルフ場と高速の入り口まで、そのトンネルを迂回する方法を書いています。つまり、そのトンネルを通る事なく、高速に乗る方法なのです。
もう2人は質問攻めです。
おじいちゃん、なんなのこの地図!あのトンネルって何なの?何があったの?
おかしいよ、1番近道はあのトンネルを通る道なのに、ゴルフ場がこれを用意してるってどういう事?
一通り2人で質問攻めにしましたが、おじいちゃんは慣れているのか、ゆったりとしてます。
まあまあ落ち着いてください。
お客さん(私達)と同じ事を言い、帰り道に迂回する方法を聞かれた事が何度もあります。その数があまりにも多いので、ゴルフ場としては、案内図を渡した方が良いとなりました。
あそこで何があったか、それはちょっとすみません。私からは何とも…
という回答でした。
私達も興味はあるものの、よくよく考えると、具体的に何があったかまでは怖いので知りたく無いと。知ったところで別にって2人で納得し、帰りは案内通りに例のトンネルを迂回して、何事もなく帰りました。
その後、そのゴルフ場には行っていません。
後日談:
- 少し調べてみたら、そのゴルフ場は何度も名前が変わっていました。今は外資系のゴルフ場の名前で経営されている様です。
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- 追伸 踏切を渡ってトンネルに行くまでの間、トンネルから引き返して踏切まで戻ってくるまでの間、気がつけば一台も他の車とすれ違っていなかった事に彼女と2人で気がつき、余計に怖かった事を思い出しました。もも