
長編
消えたもう一つの駐車場
囧 2020年4月24日
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とっても長くなってしまいますが、全て実体験になります。
長すぎるので低評価多くても仕方ないと考えています。
2017年夏の終わり頃。
当時の私は新入社員として会社に入りたてでした。
多忙でその当時の記憶はありませんが、この記憶だけは一生忘れないと思います。
その時の私は深夜ドライブをするのが休日の日課でした。
また、免許も取立てで練習も兼ねてのドライブでしたが、その時は秩父駅に行きたいと思い車を走らせました。普通にナビ通りに行けば良かったのですが1人ということもあり、また山が好きだったので寄り道していく事にしました。
どれだけ走ったでしょう。と感じるほど当時の私は長かったように感じました。
そして今日はこの山の簡易的な駐車場(砂利が敷かれていたり、車が停められそうな場所)に車を停めて1晩を明かそうと思い。次に駐車場が見えたらその場所で1夜を明かそうと決めました。
ただ、今思い返すと不思議なのですが、見つける駐車場にはそれぞれ1台停まっており、明かりが全て消えた状態で駐車してありました。私が駐車した一部の駐車場を除いては。
でも私は当時自分と同じ考えで泊まろうと思っているんだなと考えていました。(この時点で馬鹿)
それからしばらくして1台も駐車していない駐車場を見つけました。
その駐車場は見てきた駐車場の2倍はあるぐらいの大きい簡易的な駐車場で、当時の私も何でここだけ車が無いのかが不思議と感じるほどでした。
今でもはっきりと覚えていますが、目の前には山頂や駅の方角を教える木の矢印の看板が存在していた事。また駐車場真ん中には白い大きな看板があり、花火禁止等の事柄が記載されていた事、そして間違いなく目の前は森があり、山自体があることでした。
私は前向き駐車してすぐに照明を全て消しました。
今まで見た車の運転手がそうしていたので別の車が通った時、あの車だけ明かりがついてるとは思われたくなかった為です。
そして月明かりだけで社内で夕食を食べました。
ただ、食べながら気が付いたのですが、森の中から違和感を感じ始めました。
でも、頭の中で少しでも気にするからそう思ってしまうんだと自分に言い聞かせ全て気のせいだという事にしました。
しかし違和感だった物は視線である事に気が付きました。1人ではなく数え切れないほどの人が遠くの森からこっちを見てる。
先程にも書きましたがここは山道があるので登山している人なのかな?と初めは思いました。別の駐車場に駐車している人がその道を登っているのか。などあらゆる可能性を模索しました。
ですが街灯もなく真っ暗な中、ましてやこんな時間に人が山の中にいるわけがないという結論に至り、怖くなったので社内の明かりを付けて見る事にしました。
ですが、すぐに明かりを消しました。
なぜなら明かりを付けた瞬間今まで遠くにいた視線が私の車の周りを取り囲んだからです。
私は10分だけ仮眠をとらせてください。と心の中で御願いをし仮眠をとりましたが10秒が限界でした。
この場所にこれ以上いるのは危険と感じたので急いでエンジンをかけその場所から離れました。
車で40分ほど走った時大きな駐車場がある〇〇公園があるのを発見し、その夜はその駐車場で仮眠を取りました。何故なのか分かりませんがとても安心できました。
ちなみに体験した時間はPM8:30頃でした。
ただその場所も1年前に心霊スポットだったと後に心霊サイトで知りました。
そして1年後の2018年9月。
その公園が心霊スポットだと知り恐怖を感じたと共に何故かその場所に行かなくては行けないと直感的にそう感じ、その週の終わりにもう1度行って来ました。
私の中でも急すぎた為2人にしか話しませんでした。
大袈裟に感じる方もおられるとは思いますが、命の危険を感じたので誰かに伝えておく必要があると思いました。
そのうちの1人から「暇だから一緒に行ってあげる」と言われ一緒に行く事になりました。
経験して1年前の記憶でしたが道を忘れてはいませんでした。
でもどうやってもその山自体に入って行けませんでした。結局遠回りをする羽目になり山の反対側から登っていきました。
その夜は私も勇気が出ず公園に泊まりました。
次の朝私が体験した駐車場を1つ1つ探しました。
体験した駐車場の近くには今も経営してるホテルがあったのでその近辺の駐車場を重点的に探しました。
ただ、初めの駐車場を見て理解したのですが駐車場にピンクの看板がありそこには
「今じゃない 命のゴールは もっと先」と書かれた看板を目にし、この駐車場及び、山の駐車場にはそういう方がいるんだと分かりました。
全ての駐車所を見て周り、怪しいと思った駐車場は当時のように前向き駐車をして確認もしました。
見落とした場所など絶対にありません。ましてや駐車場です。道に落ちているお金を探すとは訳が違います。
でも見つけられませんでした。
似ている雰囲気の場所なら一箇所だけありました。
ただ、その駐車場には白い看板がありません。撤去されたのかもしれません。
でも、白い看板が無いだけではなく山頂や駅を示す矢印の看板も上に続く道も森も見当たりません。
それもそのはずです。
なぜなら、その駐車場の目の前は崖なのですから。
私の中で1つの結論が生まれました。
私が駐車した駐車場なんてそもそも存在していなかったんだと。
存在していないからこそ、その場所には足を踏み入れてはいけない場所だったんだと。
きっと当時の記憶だから間違っているんだよ。と思うかもしれません。そう思われても仕方の無い事ですが、今でもはっきりと覚えている以上それが思い込みや間違いだなんて到底思えません。
私はそれ以来深夜ドライブは1人では絶対にしなくなりました。
私は霊感こそありませんが何度かそういう体験をし、これが現時点で私が体験した一番怖い話です。
と少し訂正しましたがここまでが別のサイトにも投稿した話です。
問題はこの後です。
私はその後どうしても信じられず昼間に2回行きました。
そして全てが分かりました。
3度目行ったときに地形が変わっている事に気が付きました。
私は鳥肌が止まりませんでした。
その後全ての駐車場を再度確認しましたが、やはり見つかりませんでした。
そして4回目。
地形が変わった事で私の中で吹っ切れるものがあり何も怖くないと思っていました。
第二駐車場で駐車し当時を思い返しました。
当時体験をしてその場から逃げている際自殺防止の看板がある駐車場がやけに気になった事。
その駐車場、実は私が体験した駐車場と瓜二つでした。
また体験した駐車場からすぐの場所にホテルがありました。
ですがその看板がある駐車場はその先にあります。
だから絶対にこの駐車場ではないと胸を張って言えます。
その駐車場に4回目にして初めて駐車しました。
駐車場に入った瞬間全てが繋がりました。
この駐車場があの時もう一つ存在していたのだと。
話は変わりますが、この山の駐車場は駐車スペースがロープや線のような物でに区切られているのではなく、薄いコンクリートで仕切られています。
だから、衝撃が運転者や乗車している人には伝わるのです。
私はそんな大事なことを忘れていました。
実はこのコンクリートで仕切られている箇所は公園の駐車場と自殺防止の看板が立てられている駐車場だけだったんです。
私が他の駐車場に何回も駐車しても思い出せませんでしたが、当時私が駐車した際も同じようにガタンガタンと乗り上げていた事を思い出しました。
要するに私は自殺が多い駐車場に駐車し、その駐車場で自殺した全ての人間の霊の視線を感じ取っていた訳です。
勿論そんな駐車場は存在なんてしませんが。
冷たい視線とはこういう事を言うのだなと今なら分かります。
生きている人間ではどうやっても冷たい視線は送れません。
何故なら血が通い、体温があるから。
しかし、死人の視線と言う物には優しさとかの温かみとはまた異なる熱を一切感じませんでした。
最後の視線についての説明は私の感想なので気にしないでください。
また、何を言っているのか理解が難しいと思います。
何も知らない人なら尚更ではないかと。
因みにこの公園名は美の山になります。
記載するべきか迷いましたが。
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