
長編
コピペ 長い行列
匿名 3日前
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、列の横にぶっといくさりを張り始めたぞ。
列が曲がらないようにかな。それにちゃ、凄すぎないか、このクサリ。
ゾウやサイじゃないんだから、厳重すぎるだろ。
「ねえ、父さん。このクサリ.............。あれっ?父さん?」
気がつくといつの間にか父さんがいなくなってる。
今の今まで僕の隣にいたはずなのに。
「あの、すみません」
僕は重そうにクサリを持った警備さんに聞いてみた。
「僕の隣にいた男の人。僕の父さんなんですけど、急にいなくなっちゃったんです。知りませんか?」
「さあ、知らないね。きっと"不合格„になったんだろう。よくあることだ」
不合格?一体なんのことだ。と、ふいに列がドドッと動いた。
前にぐんぐん進むようになったんだ。
「ほらね。不合格者の分を前に詰めたら、こんなに進んだだろう?」
そういえば、さっきの感じ悪い人もいなくなった。
その詰めた分、後ろにいたばあさんが僕の隣に並んだ。
「まあ、合格なのね。若いのにえらいわあ」
「あのぅ、何が合格とか不合格なんですか?それに不合格になった人は、どこへ行ったんですか?」
「不合格になった人はね、この世にとどまらなくてはならないのよ。この苦しいことだらけの嫌な世界にね。あっちの世界には選ばれた人だけが行けるの。よかったわね」
それを聞いて、僕の全身が氷ついた。
つまり、合格したっていうことは、あの世に行くってこと.......?
その時、行列の向きが変わった。いや、下へ向かって進んでいるんだ。
おかしい。こんなところに地下鉄の駅なんかないはずだし。
行列はなおも進む。そしてついに、行列の前方が視界に入った。
それは地面にぽっかりと開いた、真っ暗な穴だった。
行列はその穴の底に向かって進んでいるんだ。
「いやだ!この列から外してくれ!」
僕がクサリをくぐって横へ出ようとすると、警備員がそれを押しとどめる。
「君も遠慮深い人だねえ。せっかく合格したんだ。喜んで進まなくちゃ。ほら、みんなこんなに嬉しそうにしてるじゃないか」
周りを見回すと、列のみんなが薄笑いを浮かべていた。
まっすぐに前だけ見て。けれどこの人たちには黒目がなかった。
白目だけの目で、まっすぐに前を見て......。
「いやだ、いやだ!助けてくれ!父さん、助けて!」
けれど無理だった。何しろ父さんは、不合格者なのだから..........
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- え...????????みゆき
- なにが言いたいんやこれ、、、ああ
- 胸糞悪い話。。。うんこりん