
長編
第1位沖縄最凶の体験(異質の闇)
匿名 2019年5月1日
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第1位沖縄最凶の体験(異質の闇)
さていよいよ最後、最も怖かった体験です。それでは始めます。
第1位沖縄最凶の体験(異質の闇)
僕が史上最凶の体験をした時の話だ。ここまで恐怖を感じたのはこの体験くらいだろう。
僕が怖いのが苦手なビビリの友人C君と一緒に某海岸へ向かった時の話だ。
僕は一人でこの海岸を幾度か通った事がある。一人で行った時は、何処にでもあるような心霊スポットだった。
ここは自殺者が多く、山では首吊りや焼身自殺等。海岸では水死体が発見されたり、飛び降り自殺等が後を絶たない。
ここは首吊り自殺者の幽霊が目撃される噂があった。
此処へ行く途中はトンネルがあり、此処も幽霊が目撃される噂があった。
このトンネルを通り目的地へ、一見普通の心霊スポット。
何事も無くこのまま帰る事が今まで通りだった。数珠を持ってる為、幽霊に出くわす事はない。
しかし、この日だけは違っていた。C君と楽しく会話して目的地へと行った。心霊スポットへ行くのが目的ではなく用事があった為だ。
目的は自殺防止。自殺者が多いという事で見回り目的で行く事となったのだ。
この日はたまたまC君が一緒だった。今思えば運がいいのかもしれない。
あの某トンネルに入り、抜け出した瞬間だった...
今まで経験した事の無いような恐怖がこみ上げてきた。身体中がガタガタと震え出した。
僕「なんだよこれ...コ.ワ.イ...」
トンネルを抜けた瞬間、まるで別世界だった。
真 っ 暗 。
ライトを消すと目を瞑っているのと変わらない。
ただそれくらいで僕は怖がる事はない。山道で幽霊が出ると噂される場所をガラケーライト一つで歩いた事がある。目を瞑っているのと変わらない。全くと言って良いほどあまり怖いとわ思わなかった。
この闇は、ただ暗いだけではなかった。異質の暗さだ。この暗闇に縁するだけで、恐怖が込み上げてくる。
自殺者の負の感情が空間に漂っているかのようだ。この暗闇を形成しているのは暫く走行して気付いた。
上空に何かがいると。巨大な黒い塊?。黒い人型の影(シャドーマン)の巨大版といった感じだろうか。感覚が似ているがあれの比ではない。
この正体は未だにわからない。恐らくだが、ガシャドクロなのだろうか?自殺者が幾つも積み重なって、ガシャドクロとなったのか?
僕「待てよ。僕がここまで恐怖してるって事は...」
そう思って、助手席を恐る恐る見た。C君の顔が思いっきり歪んで、引き攣っていた。
「あー、これはまずいな...」
暫く走行して漸く、C君が口を開きパニックに陥った。
C君「ああああああああああああ、やばくないか、マジでやばくないか、えっ、やばくない、やばくないぃ〜」
僕「おい落ち着け」
C君「ナノ(僕)さんやばいでしょ。マジでやばいって。これ暗すぎでしょ、めっちゃ怖いんだけどぉ〜」
C君を落ち着かせるのに数分間ほど続いた。
沈黙が続き目的地に着いた。
かなり怖かった。降りるのに時間がかかった。
C君「まさか降りるの...」
僕「嫌なら車の中で待ってもいいよ。」
スマホのライトで辺りを照らす。
C君「ナノさんが行くなら僕も行く」
C君は女の子のような仕草で、僕の服を摘んで歩く。
僕「C君男でしょ」
C君「だって怖いもん」
僕「ハァ〜、C君が女の子のだったらなぁ〜嬉しかったんだけど...僕がついてるから大丈夫だよって言ってたかも」
辺りはかなり不気味だった。心霊スポット特有の雰囲気が出ている。人がいただけでパニックになるのは目に見えていた。
ライトを照らし、撮影画面で見てみると...
オーブが次々と写り込んできているのに気づいた。写真は撮らなかった。夥(おびただ)しい数のオーブが写り込んでくるのが分かっているからだ。
僕は今多くの幽霊に囲まれている。これC君には絶対に言えなかった。言えるはずがない。数千体はいるとみた。
僕自身、精神状態を保たせるのがやっとだった。
ただ相手はこちらに手は簡単には出せない。僕の手元には数珠があるからだ。
これ以上いるのは危険と判断し車へ戻ることにした。それに自殺者を助ける側がビビってたら、自殺防止にならない。返って逆効果を生む可能性すらあった。
あの不気味な異質の暗闇の中を戻っていった。
トンネルを抜けた空は、煌々たる星空が見えていた。あの空は何だったのだろうか。
数日後僕は再び此処を訪れた。昼間一人で。僕はこの地の自殺者に対し、法華経読誦後供養申し上げた。僕には申し訳ないがこれしか出来ない。
他の人の体験もあるが、かなり怖いものだ。
あの異質の闇の森の中へ入った人がいた。
木に首を吊っている幽霊を目撃してしまう。
首吊り幽霊は不気味な笑顔になる。
幽霊「アハハ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
目撃者は恐怖のあまり逃げ帰る。
此処は人の水死体が上るため、警察だけでなく、海上自衛隊、漁業組合も協力することになっている。
ある漁師が真夜中の海岸、バシャバシャと音のする方へ行った。
ライトを照らして、恐る恐る近く。ライトをてらした先には、人の水死体だった。プカプカと海面に浮いている状態。
音の正体が分かった。ネムリブカという夜行性の鮫が、お腹辺りをムシャムシャと食べている時の水音だった。海面は紅く染まっていた。
お零(こぼ)れを貰うため、色んな魚が集まって来てきた。水死体は漁師が回収する事となった。
これはある釣りをした人の体験
釣りをしていた人が、何匹か釣って家である魚を捌くと...
お 腹 か ら...
人 の 指 ら し き も の が ...
...出 て き た 。
釣り人は恐怖したそうだ。その後警察へ届けたとか
遺体はパーツが一部無くなっている事が多いようで、生き物が食べたり持ち運んだりしているようだ。
僕もこの辺で釣りをよくやっていて、釣った魚は捌いて食べていた。
この話を聞いて、遺体を食べた魚を僕が食べているのかと思うと怖くなって以来、此処で釣りをする事をしなくなった。
当時働いていた会社の集まりで、出されていた食事に、ネムリブカがあった。僕はネムリブカを食べた。アンモニア臭がきつかった事と、油が多かったのは覚えてる。
ネムリブカを捕獲する場所は決まっていた。あの異質の闇の場所も入っている。
も し か し て...
...あなたが食べてるものは
後日談:
- 如何でしたでしょうか? あなたが一番怖かったのは何位でしょうか? 僕が体験した中で一番怖かったのは、やっぱり第1位異質の闇。危険で云えば、第2位琉球神道ですね。命にかかわるものなので。読み手側は第8位バスでの体験が怖いみたいですね。意外でした。僕はびっくりはしたけど、そんなに怖さは無かったです。また何かあれば、投稿していきたいと思います。ありがとうございました。
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