この話は少し特殊なものです。大体テレビで紹介されるものは、死んだ人が霊魂となり、化けて出てきたという話が大概と言えるでしょう。私はクリスチャンの家庭に生まれ育ち、今に至っています。幼い頃から教会学校と言う子供のための礼拝に通っていました。教会学校では繰り返し聖書の中から色々な教えを受けました。イエスキリストが病の人を癒したり、死人を生き返らせたり、悪霊に取り憑かれた人から悪霊を追い出して解放してあげたり、、その様な話をたくさん聞かされて子供の時から身についていました。 　さて、私は子供の頃から、体があまり丈夫ではなく、よく熱を出して、寝込むことが多かったと思います。私が奇妙な体験を初めてしたのは入園した頃だと思います。布団に入って寝ていると、右側の数メートル向こうから誰かが私を見ているのです。私は目を開けているわけではなく、つむっているのです。目を閉じていると見えてくるのです。それと同時に訳の分からない声が聞こえて来ました。内容は分かりませんが、外部から聞こえて来ると言うのではなく、自分ぼ頭の中から聞こえてくるのです。熱もあり、疲れているので寝たいのですが、寝ようとして目を閉じると変なものが見え、また聞こえてくるのです。 小学校に上がった頃にまた、熱を出して寝込んでいると、また例の如く、誰かが見ています。その時、相手と目と目が合いました。その時、相手が私にこう言って来ました。「ホウ、俺のことが見えるのか」と。相手を見た瞬間私はゾッとしました。相手は人間ではなかったのです。ぼうっとしてはっきりは分かりませんでしたが、顔がカエルの様に見えました。それと幻聴、まるで壊れたレコードみたいに繰り返し繰り返し聞こえてくるのです。その時も数日で熱が引き、またいつもの生活に戻りましたが、その体験はほぼ毎年体験し、小学生の3年か4年の時にクライマックスを迎えます。熱を出して寝ていると、いつものようにカエルみたいな化け物がこちらを見つめています。幻聴も聞こえて来ました。その時、私自身有体離脱しかかったのです。数10センチ浮き上がったのです。私は驚いて体をばたつかせました。すると、有体離脱は止まって元の体に戻ったのですが、私を見つめていた化け物がおもむろに四つ足で立ち上がり、ゆっくりと私に近づいてきたのです。その時私はその化け物をはっきり見ました。首から上の部分、つまり頭部はカエルで体は人間位の大きさ、体の模様までは覚えていません。。