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危ない怪談朗読師
中編

危ない怪談朗読師

2019年6月19日
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これから夏になり、心霊番組や怪談イベントなどが増えてくると思いますので、注意喚起として書かせていただきますね。 以下は私の友人Aの体験談になります。 Aは既婚者で、仕事はフリーのデザイナーをしております。 お昼は家事、深夜には仕事の作業をしていたため、眠る直前までパソコンのモニターを凝視していることもあり、一時期は不眠で悩んでおりました。 そんなとき、たまたまYouTubeなどで朗読系の動画を聴くきっかけがあり、これがとても心地よく、睡眠導入としてぴったりだったとのことで、眠るときの日課になっていたそうです。 朗読動画のジャンルは怪談だったそうですが、友人Aも霊感はなく、そういったものを信じていなかったので、語られている話はほぼ創作のお話と割り切っており、朗読主の落ち着いた声を聴いて安らぎを得るために視聴していたとのことです。 あるとき、よく聴いていた朗読主がtwitterを始めたとのことで、新作朗読のお知らせ目当てにフォローしたそうなのですが、すぐにフォロバが返ってきて、DMまで頻繁に送られてくるようになったそうです。 なんでも、怪談朗読師から怪談師になるため(このヘンの違いが私にはちょっとよくわからないのですが)の修行をするために、お店を出したり自分でイベントを開催していこうと考えているとのことで、その相談のDMがちょいちょい届いていたとのことでした。 Aは私から見てもとてもお人好しで世話焼きなので、DMのひとつひとつを丁寧に不安な気持ちを取り除くよう応えていたようです。Aはどんなに親しくても、メールやLINE、twitterのDMももちろんですが、敬語や丁寧語を使っている人でした。 あるとき、怪談師から「そんな他人行儀な態度を取らないで欲しい」と指摘され、お人好しで真面目なAはそれを真に受けて、できるだけフランクな口調でお返事するようにしたとのことで。しかしAにとっては、不眠を治してくれた恩人のひとりであることもあり、敬語や丁寧語を使わずに話すというのはかなり精神的な負担になっていたようです。 Aは写真を撮るのも趣味でして、twitterに撮った写真を上げておりました。なかには自撮りもありまして、件の怪談師はそれを見て、若干セクハラめいた発言もしていたようです。Aは今まで心の安らぎにしていた朗読を聴くのも、段々気持ち悪くなって聴かなくなっていったそうです。 そんなある日、怪談師から突

後日談:

  • 怖くないと思ってらっしゃるかたは、オウムのサリンテロのことを調べてください。麻原彰晃も初めは面白おかしくメディアに出ていたものです。自分は大丈夫と思う気持ちに詐欺はつけこんできます。オカルト趣味を持つのもわるくないですが、どうか様々な趣味を持って、見聞を広げてくださいね。 皆様どうか怪談師としてのみで生計を立てようとしている人にはくれぐれもお気をつけください。堅気の本職を持たずに活動をしている人は要注意です。そして、今は修行も勉強もしていない素人でも、簡単にネット上で占い師にもなれてしまうご時勢です。特別な力もない(むしろ都合の悪いことをすべて霊現象として実話怪談にしてしまう)のに、ヒーリングだの言霊だのパワーだのを謳い文句にしているようなのはスピリチュアルハラスメントとも取れますし、迂闊に信じると危ない目に遭ってしまうこともあるのでは? と心配でなりません。

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