
長編
見つけた
梨ちゃん 3日前
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ていた事を聞かされました。
その後体調も良くなって行きましたが、T君とSちゃんに全く会わなかったため、遊びに来た子たちに聞いたところ誰も答えてくれません。
看護婦さんに聞いても、「Sちゃん?あぁT君ね…」と濁すばかり。後から聞いた話ですが、T君は私が彼と部屋で会った前日から容態が悪化して、そのまま意識が戻らなかった様です。
そしてSちゃんは…以前彼女から聞いた覚えのある番号の部屋には知らない大人の方が入っていました。
一緒に遊んでいた友達に聞いても分からず、両親や看護婦さんに聞いても、そんな名前の子は入院していないとの事。
お見舞いに来た子だったり、私の勘違い(名前聞き間違えたとか)じゃないかといった話となり、元々退院が近かった事もあってか渋々納得させられる様な形となりました。
その後私は退院し、両親の転勤や兄弟の進学の事もあって地元へと帰る事となり、そこでの友達との手紙・電話のやり取りも中学・高校と上がるにつれ徐々に少なくなって行きました。
そして奇妙な体験からちょうど10年後、高校卒業を控えたある冬の朝の事です。
私は家の手伝いを終えて、帰り道を歩いていました。
そしてその途中、右手に立っている電柱の脇に小学校低学年くらい?の子が顔も俯いてしゃがみ込んでいたのです。
どこかの親戚の子かな、大人が一緒についてきてるだろうと周りを探しましたが、それらしき方は見当たらず。
振り返ってその子を見ても、先ほどと同じ態勢のまま身動き一つしないのです。
流石にこの寒い中、しかもその子の格好を見ても厚着している風でもないし。それにぱっと見た感じ、今時の子らしくない。
「お家はどこ?大人の人は一緒じゃないの?」と聞いても首を微かに振るだけで立ち上がる様子もありません。
気味が悪くなり、そのまま離れる様に足早に家へと帰り母に話したところ、「こんな感じの子?確か7時過ぎかな。私も見たよ」と。
翌日も手伝いを終わらせて家へと帰る途中、また昨日と同じ場所に例の子が俯いてしゃがみ込んでいる。
やはり気味の悪さから、出来るだけ離れた道を通って帰ろうとしたところ、ふと後ろの方から「出来た」と聞こえてきましたが、聞こえない振りをして、その日は家の中に。
3日目の朝。
同様に手伝いを終えての帰り道。しかし、今日はあの子がいない。
少しだけ安心してふと右をみると、そこには歪んだ大きな丸の中にT君、Mちゃん、Sと赤い字で書いたのか掘ったのか
この怖い話はどうでしたか?
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- ここに投稿される『紫雲』さんに、ご相談してみては…?力になってくれるかもです。 紫雲さん…お忙しいのに申し訳ありません!助けてあげて下さいませんか… 私の勝手な独断で余計な事をお願いしてしまいごめんなさい!K
- とんでもない悪例に出会いましたねぼんばー50
- 後日特におかしな事はなかったんですが、2度目に見たのがちょうど10年前だったんですよね。 確か初めから約10年置きに遭っているので、また今年の冬が… 次見たときは、今度こそ連れて行かれるんじゃないか不安になっています。宮
- ぎゃーー。その後どうなったの?天才小学生