
短編
逃げ遅れた僕
匿名 2日前
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学校で校内放送があった。
「校内にお客様がいらっしゃいました。
先生たちは直ちに職員室まで来てください。」
この学校では、不審者のことをお客様と呼んでいる。これは、学校に不審者が侵入した時にながすときめている放送だ。
みんなは、この放送をきき、普段の訓練のように素早く行動した。
廊下にいた生徒は教室に、先生たちは生徒たちを誘導している。
しかし僕は焦ってトイレの個室に逃げ込んでしまった。しかも女子トイレだ。しまった、そう思う時にはもう遅かった。
コツ、コツと足音がする。
誰か来たのだ。
そしてトイレの個室を一つ一つノックして、開けていく
だんだん僕のいる個室へと近づいてくる。
僕は個室の鍵はしていない。
いよいよ僕のいる個室の前まで来た。
そして3度ノックしてドアを開けた。
開けた人物を見て僕は安心した。
先生だったのだ。
逃げ遅れた生徒を探していたのだろう。
先生は青ざめている。
そんな先生をよそに僕は言った。
「あー、よかったーー!
警察だと思ったじゃないですか!!!」
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