
短編
お化け屋敷
匿名 2日前
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あれは私が小学校5,6年生の頃の話。夏休みに新潟県の母の実家へ帰省した時のこと。
その家に住む親せきのおじさんが、同い年のいとこと一緒に、あるデパートで催されていたお化け屋敷に連れて行ってくれました。
私とその女の子は手をつなぎそのお化け屋敷に入りました。中を進むと女のお化けがいて、「怖いね」などと言いながら一周し、出口にたどり着きました。その時、係員の人が「どうだった?」と聞くので、「女のお化けが怖かったよ」と答えると、その人は「そんなのいたかなぁ」というのです。私が「面白かったからもう一回行こうよ」と女の子を誘い、再びお化け屋敷に入りました。中で手をつなぐとさっきと違い冷たく感じましたが、気にせず先に進みました。しかし、さっきいた女のお化けはいず、「いないなぁ」などと言いながら出口へ向かいました。出口に近づくと女の子は手を離しました。屋敷を出ると、私といたはずの女の子がそこにいて、おびえた目で私を見つめて立っていました。
後日談:
- あれ以来、私は二度とお化け屋敷には入れません。
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