新着 短編
ぶち猫

塾の帰り道、自動車整備工場の駐車場で、ぶち模様の猫が丸まって眠っているのを見つけた。
20メートルほど離れていたが、猫好きの僕は「にゃーお」と声真似をして振り向かせようと屈んで呼びかけた。
なかなか反応してくれない猫にもどかしくなった僕は、駐車場に2、3歩足を踏み入れてまた声真似をしようと猫を見ると、こちらに向かって動いているのがわかった。
瞬間、全速力で逃げた。
ぶち模様の猫じゃなかった。
黒い模様に見えたのはボサボサの髪の毛。白い毛は血の気の引いた無表情の顔。
猫ではなく、人間の生首だった。
今でも猫は好きだが、その日から無闇に猫に話しかけることはやめた。
1 / 1
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



