実際に体験した話です。 私の通っていた小学校には、校舎の表側にグラウンド、裏側には遊具やウサギ小屋等がある裏庭がありました。 友だちAちゃんに「裏庭に行こうよ」と誘われ、一緒に行きました。 グラウンドから裏庭に切り替わる辺りに、なぜか誰にも使われていない古い物置小屋？がありました。誰も気にしないのか、話題にも出たことがなかったです。 いつもはその物置小屋のことを何とも思ってなかったのですが、その時は、なぜかすごく中の様子が気になりました。 引き込まれるように、そっと覗いてみると だいぶ昔に亡くなっていたであろう おじいさんの顔だけが、 まるで上からつる下げられているかのようにユラユラと揺れていました。 「え？」と思いよく見てみると、つる下げているはずのロープか紐のようなものは一切見当たりません。そして、おじいさんの顔が透けているので、この世の人ではないと判りました。 私は恐くなって、Aちゃんに「ねえ、この中におじいさんなんていないよね？今いたように見えたんだけど…」と言いました。 「え〜？いるわけないじゃん」と言いながらもAちゃんが覗くと、「え、嘘…キャー！！」と言って、2人でその場から逃げ出しました。 しかし、恐さのせいか、なかなか足が上手く運べませんでした。 それに、2人とも急に肩がいきなりズシンと重くなり、「何これ？なんか肩が重いんだけど」「私もすっごい重い…早くしないと間に合わないよー」と 言いながら必死に教室に戻ったことを鮮明に覚えています。