
短編
狐のお面
匿名 2日前
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私は今年も友達と一緒に夏祭りに行くつもりです。
お祭り当日…
友達の栞と一緒に花火を見ながらこんな話をしました。
「栞は東風神社って知ってる?」
「知らないな。てか、またオカルト話なんでしょ?」
「なんで分かったの⁉︎」
「あんたと何年友達だと思ってんの?」
「そりゃそーか!」
「それで?どんな神社なのよ?」
「血だらけらしいよ♪」
「あんたって血だらけって平然と言えるんだ。」
「一緒に行かない?栞?」
「まぁ、一人じゃ危ないしついてくわよ。」
「階段長くない?」
「栞は体力ないなぁ!」
「なんな寒気するわ。帰りましょう。」
「此処まで来たのに?」
「あっ!鳥居見えたー!」
「あっ」
そこに見えたのは…
「嫌。嘘。」
「栞。あれって誰かしら?」
「何処かで見た事あるような。」
「あっ。思いだした。」
「去年亡くなった香織ちゃんよね?あの子」
「確かに!お社の方に向かっているわね。」
「香織ちゃんの着ている服って?」
「あれは【巫女装束】ね。」
「神職についている人の服よ。」
「香織ちゃん【狐のお面】かぶってるね。」
「うん。」
「帰ろっか。」
「うん。」
「栞今までありがとう。」
「ううん。幸せになれるといいね。」
「来年はあえなくなるね。」
「また、いつか会えるわよ。」
「来年のお彼岸にまた会えるかもね?」
「栞は気がついてたのかぁ。」
「その狐のお面去年買ったから。印象に残っているからね。」
「栞、私みたいな不幸がないようにね!」
「不幸なく来年も会おうね。」
「うん。」
「バイバーイ」
「バイバーイ」
「さて」
カランカラン
パンパン
「来年も無事に【香織ちゃん】と逢えますように」
無慈悲で優しい時の様な存在の香織ちゃん。今も私と仲良くしてくれてる。
天国から時たま来て私と仲良くしてくれてる。孤独から救ってくれた香織ちゃんは今も私を見てくれている。
後日談:
- 栞、香織、東風神社は私が考えたものです。この物語はフィクションです!
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