
中編
ある男性芸能人にまつわる話
匿名 2015年12月31日
chat_bubble 9
62,589 views
*この日の前半も不思議なことがありました。そちらは「ある男性芸能人にまつわる話 序章」をご覧ください。
これは、実在の男性芸能人(芸人さん)にまつわる不可解な話です。
名前をAさんとしますね。
*ちなみに私はカメラマンで、女性です。
その日は、Aさんを撮影させていただくことになっていたのですが、偶然が重なりハロウィンの日でもあり…混雑する街中でどう撮影しようか?ずいぶん悩みました。
まずは、人混みを避けて小さな公園で撮影。幸い、カップルしかおらずスムーズに撮影できるかと思いきや…なぜか度々シャッターが下りない。カメラはメンテナンスに出したばかりだし、壊れている様子はナシ。サブのカメラで撮ろうか…そう思いつつも、腕を疑われたら嫌なので調子が悪いことはおくびにも出さず続行。
カメラを構えて何度目かのときです。ファインダー越しのAさんの背後に、大人数の若い男女が急に現れたのです。どこからか走ってきた感じ。しかも、服装が古臭い(原色+デザインがヘン)うえに、顔も服もススだらけという違和感…。
不思議なハロウィンのセンスをした人たちやなぁ
そう思いました。
同時に、Aさんが後方を振り返るも、ノーリアクションでまた私のほうを向き直ると…突然ヘンな話を始めたのです。それは、その地方では有名なコワイ話で…。
てっきり、不思議な格好の男女にツッコムだろうと思っていたので拍子抜けしつつ…。
時間もないので場所を移動。繁華街へ出ました。
芸人さんということで絡まれるかもと思っていましたが、ハロウィンでごった返す繁華街。逆に?目立たないw
良かったなーと思った矢先、あの不思議な格好の男女が、人々の流れに逆らうように立ち止まり、じっとこちらを見ていたのです。
やっぱりAさんのこと気がついてたんや!しかも、ついて来ている…?
イライラしつつも、男女をまくようにしてなんとか各所での撮影を終えた頃には、もうその存在を忘れていました。
そして、帰るべく電車に乗った私とAさん。不思議と空席が目立つ車両で、目の前の6人掛け座席には誰も座っていません。
私は途中駅で、Aさんはその先の駅で降ります。
私たちが一緒に車内に居たのは4駅でしたが、3駅目で、なんとあの男女が乗ってきたのです。目の前の6人掛け座席に座ると、じっとこちらを見ている。
私はAさんに、気づかれているのでマスクをしたほうがいいと耳打ちしました。でも、Aさんは笑って「誰も気づいていませんよ」。
そして、耳を疑いました。降り際、いちばん背の高い男性が私に、その日、家電量販店の店員が私に言ったのと同じセリフを言ったのです。
なんで??…と言いたかったのですが、ドアが開き、降りた私。Aさんをホームから見送りました。
電車の中から手を振ってくれたAさん。そして、あの男女が立ち上がり、Aさんに近づいていくのが見えました…。
頭がぼーっとしました。ただ、それだけ。
そして、その日、撮影した写真。
写真は撮ったまま使えるのではなく、色や光を調整していくのですが…
公園で撮影した1枚が、調整していくうちに、とっても不思議なものが浮かび上がってきたのです。
背景は住宅街で、街灯くらいしかありません。なのにAさんの背後には、赤や緑や黄色や青のカラフルな玉が、いくつも飛んでいるのです。それは、あの男女が着ていた服と同じカラフルな…
撮影現場のすぐ近くで昔、大火災があったことを知りました。
彼らが着ていた服装は、当時流行ったものだと思います。カラフルだったのは、水商売のかたのような気がします…。
なお、Aさんに、なぜあのときコワイ話をしたのかと聞いたのですが、覚えていないようで、答えがないのです。しかもその話は、火災と関係のある話だったようで…。
芸人のAさんから語られるその話は、声色も身振りも完璧で…登場人物の感情が伝わるものでした。Aさんに何かがのり移っていたのかもしれませんが…。
さて、私が見ていただきたいのは、その時の写真です。オーブ?が証拠?として存在するからです。ぜひ多くの方に見ていただき、いろいろなご意見を伺いたいのです。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(9件)
コメントはまだありません。