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中編
夜の峠の恐怖
夜の峠の恐怖
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夜の峠の恐怖

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私の仕事はトンネル工事の作業員です。ある晩、先輩のEさんから聞いたちょっと不気味な話をお伝えしようと思います。

Eさんは私よりも数年先輩で、明るくて頼りがいのある人です。しかし、彼も幽霊の話には敏感で、真夜中のトンネル内での作業は苦手なようです。

さて、Eさんがかつて働いていた古いトンネルの現場では、作業が終わった後に不思議な出来事が起こったそうです。ある冬の夜、彼は夜間作業のためにトンネルに入ることになりました。暗いトンネルの中は、寒さと静けさが増し、まるで時間が止まったかのようです。

「今日は特に寒いですね、Eさん。」と、若手のF君が話しかけます。

「そうだな、でも今夜は何も起こらないといいけど。」とEさんが返します。

そんな会話を交わしながら作業を進めていたところ、F君が冗談半分に「あの古いトンネルの出口、夜になると幽霊が出るって噂、知ってます?」と言い出しました。

「やめてくれよ、そんな話、俺は怖がりなんだから。」

「大丈夫、大したことないって!」とF君は笑いながら続けます。曰く、そのトンネルの出口には、かつて事故で亡くなった作業員の霊が現れることがあるらしい。誰もいないはずのトンネル内から、呼びかけられたように感じることがあると彼は言います。

「なんで今そんな話をするんだよ!」

「だって、ちょっとドキドキした方が、作業も気が引き締まるでしょ?」

Eさんは内心不快に思いながらも、F君の無邪気な様子に少し和んでいました。が、作業が進むにつれ、Eさんの心には不安が広がっていきました。深夜のトンネルにいると、何かが近づいてくるような気配を感じ始めたのです。

トンネルの奥に進むにつれ、二人の間に無言の緊張が漂います。突然、F君が「Eさん、動かなくなっちゃった…!」と叫びました。彼の作業用ライトが消え、真っ暗なトンネルの中で二人は立ち尽くしました。

「何が起こったんですか!」とEさんが慌てて言うと、F君は慌てたように「ライトが…つかないんです!」と答えます。Eさんは冷静に「ボンネットを開けて、バッテリーを確認しよう」と指示しました。

ボンネットを開けると、異常は見当たりません。Eさんは恐怖を感じながらも、F君の表情には明らかに焦りが見て取れました。周囲は静まり返り、耳を澄ますと、トンネルの奥から微かな声が聞こえてくるような気がしました。心臓が高鳴り、Eさんはその方向を見ないように必死でした。

「大丈夫、異常はない。」とF君の声が響きました。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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