
長編
絶望の世界(上篇
匿名 2018年10月8日
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そうでした。
これで荒木さんは僕と同じ立場になれたわけです。虫だった僕にも仲間が出来た。
もう独りじゃない。
1月24日(日) 雨
僕の中にいる虫の存在を感じなくなりました。消えてしまったのでしょうか。それとも僕と同化したのか。
なんとなく早紀に会いに行きました。荒木さんのことを報告しても、返事は返ってきませんでした。
早紀と結ばれたとき、僕は何かとてもいけない事をしてるように感じたのを覚えてます。
その時は僕の中の虫がその気持ちを食べてしまいました。だから罪悪感は感じてません。
今回、荒木さんにしたことも本当はとても非道いことかもしれない。でもそんな意識はありません。
やっぱり僕自身が虫になってしまったんだ。
第一二週 「断罪」
1月25日(月) 雨
荒木さんが学校に来てない。おかしい。どんなにいじめられても学校には来るはずなのに。
僕は急に不安になってきました。何かとんでもないことになりそうな予感がします。
気がつくと、渡部さんが僕の机の前に立ってました。見下した様な目で僕を見てます。
「荒ちゃんから聞いたよ。」・・・・・・・何を聞いたんだ。「アンタがやったんだってね。」・・・・・・・だから何を。
「親に知られたんだって。」・・・・・・・知らない!僕は何も知らない!僕は何もやってない!
渡部さんはそれきり何処かへ行ってしまいました。残された僕は独り怯えてました。
大丈夫。僕には最期の手が残ってる。イザとなったらあの事を喋ってしまえばいいんだ。
荒木さんのもう一つの秘密。あの事に比べたら僕のしたことなんて大したことじゃない。
絶対に大丈夫。
1月26日(火) 晴れ
今日も荒木さんは来ない。どんどん不安が大きくなっていきます。
また渡部さんが僕の所へやってきました。今度は何を言いに来たんでしょうか。
「荒ちゃんには反対されたんだけど、私はやるつもり。」・・・・・・・・何を。何をするつもりなんだ。
「虫、アンタもう終わりよ。」・・・・・・どうゆう意味だ。なんで僕が終わりになっちゃうんだ。
それだけ言い残して行ってしまいました。何が起こるのか、なんとなく予想がついてしまいました。
大丈夫大丈夫大丈夫。でも不安が消えない。大丈夫だって分かってるのに。押しつぶされそうだ。
早紀、助けて。
1月27日(水) 曇り
予想が当たった。今家の前に来た車は間違いなく警察だ。呼び鈴が聞こえる。
僕は法に触れ
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- (*´Д`#)|誰でしょう?
- すごリアルであったらヤバいあと誰でしょうさんそういうのやめなよ野獣先輩
- すごリアルであったらヤバいあと誰でしょうさんそういうのやめなよ野獣先輩
- ^^^^^^今までの霊こいつだろ(°◇°)誰でしょう?
- (=^x^=)<=犯人(=^x^=)<_______ |なぜバレた!|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄誰でしょう?
- なかなか怖い誰でしょう?
- だいぶ長い 風間トオルは大丈夫か?誰でしょう?
- OPDG OPDG OPDG誰でしょう?
- ここ最近読んだ中でマジで面白い 本屋に出したら売れそうなレベル 読みやすすぎてで読みふけってしまった… ヒトコワって感じで久しぶりに背筋がゾワッと凍ったポケモナー
- 先生が、犯罪者じゃないですか・・・ミノムシ