これは昔のお話。 そのまちには大きなお墓があったそうだ。そしてそのお墓に、夜になると化け物が出るというウワサがあり、だれも近づこうとはしなかった。 「化け物なんているものか!ほんとうに出るのか、オレがたしかめてやろう」 まちでも怖いもの知らずな八兵衛は、みんなが止めるのを聞かずに、夜になるとそのお墓に行ってしまった。 お墓はまっ暗で、ちょうちんの光がてらすところしか見えない。しかしうわさに聞くよ