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長編

巣食うもの1

匿名 3日前
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、みたいな金属音が耳一杯に響いてきてた。 いや、こう書くとその煙みたいなもんが金属音立ててたみたいだけど、そうじゃなかった。 俺らは「煙か人影みたいなもん」の背中を見てて、それが「見えない金属音の奴」とぶつかり合って止めてるんだって、そういう光景だった。 「俺君、C君、動ける?逃げよ!!速く逃げようよ!」 Aが叫んで、俺らは必死で身体を動かして車へ向かって、何とか乗り込んで逃げ出した。 Cがハンドルを握る車の中で俺が振り返ったとき、もう何も見えなかったけど、金属音だけは結構長いこと耳に残ってた。 その後。結局帰り着くまで熟睡こいてたBに「何も出なかったから起こさなかった」と 説明して帰らせた後、皆で震えながら明け方まで飲んだ。 数日後にAを捕まえて経緯を聞いたら、げんなりした顔でいろいろ教えてくれた。 あの古井戸がマジで危ない本物だったのは予想通り。 「家の正面に居る分には大丈夫だけど、裏に回って井戸まで見たらダメ」 だそうだった。 問題は俺らを助けてくれた妙な影なんだけど、Aは凄い嫌な顔で 「あれはBの……何ていうか、ついてるものなの」 と言った。 AがBを避けてたのは、嫌いだからじゃないそうだった。 ただ、Bに纏わりついてるものがいて、それが凄く強くて薄気味悪いものだったんだと。 で、初めはBに取りついてる霊か、と考えたがどうしても違和感があって。 ある日、Bから出てくる『それ』を見て、不意に気づいたんだそうだ。 『それ』は『Bの中』にいるんだと。 「……Bがあれのいる世界に繋がってて出入り口になってるのか、それともB自体があれの棲む場所なのか、どっちかだと思う」 Aもよくは解らないようで、とにかくそれはBから出てきてまた戻っていくんだと言っていた。他の霊的なものは全部Bを避けるそうで、多分あれのせいで近寄れないんだとも。 「あれは私たちを守ったんじゃないし、Bのことも大事だとかじゃないと思う。ただ、ドアとか家が壊れたら困るでしょ。だから」 何とかした方がいいのか、と思っても、Bは本気では霊を信じていないようだったし、普通の霊じゃないから払えるとも思えなかった。 だから放っておいたけど、自分は近寄りたくなかったんだ、とAは言った。 ただ、『それ』がBを深刻な危険から守っているのは知っていた。 そして、あの日俺らが本当に危ない場所に行くと感じて、止められないならBの中に居る『それ』に守ってもらうし

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  • 神様の最悪な状態ってどんな感じなんですか?
    つばさ
  • 怖い。神様の最悪なやつが怖い。
    まりりん
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