
長編
もう心霊スポットには行かない
匿名 10時間前
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でした。青白い顔で、全くの無表情で、じっと私の事を見ていました。
目が逸らせない。ああ、武士の霊なんだな…。すいません、もう帰りますので許してください。本当にすいません、もう二度と来ません。
心の中で必死に謝り続けました。
開けた丘に戻りました。相変わらず生首は無表情でD女の後頭部に張り付いています。
この子大丈夫だろうか…。
A男「ここもたいしたこと無かったな。」
B男「いや、ここはヤバいよ、今にも出そうだもん。」
もうばっちり出てるよ…。あとA男、やめてくれ…。
C女「処刑場なんて恨みとか凄そうだもんね。」
A男「恨みっていったって罪人でしょ。自業自得だよ。」
バカヤローーーー!!
生首がみるみる鬼の表情に変わっていきました。次の瞬間、
シャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバ…
規則正しく聞こえていた波の音に混じり、一層際立ってその音が聞こえてきました。音の方角、砂浜方向を見下ろすと、波打ち際に沿って、走ってくる人影。振り上げた腕の先に、月明かりに反射した物。武士=刀としか考えられませんでした。
私「ヤバい!走れ!逃げろ!!」
A男「なんだ!?どうした!?」
もたつくA男の頭を張り飛ばし前方に突き飛ばしました。
私「うるせー!早く行け!!死ぬぞ!!」
全員走り出したのを確認してから砂浜方向を見ると、もう砂浜から獣道に飛び込む人影。
ヤバい…。速い…。
私も最後尾から走り出し獣道に入りました。もう転倒だの転落だの言っていられない。転がってでも逃げたい。あれに捕まるくらいなら転落死の方がましだとさえ思いました。訳も分からず走らされ、後ろからは私が急げと怒鳴り続け、前の女の子二人は泣き出していましたが、D女の後頭部に張り付いている生首は鬼の形相で私を睨み続けていました。
月明かり頼りの獣道、しかも下り、もつれる者は前に掴まり、後ろが支え、なんとか誰も転倒せず下りきりました。あとは平らな道、もう少し走れば舗装された道に出る。逃げ切れる…。
そう思って一瞬後ろを振り返った時に見たものは、もう頂上から獣道に飛び込んでくる人影。
有り得ない…。早過ぎる…。およそ人間の最高峰といえるくらいの速度と距離で時間計算していたのに…。甘かった。人間ではなかった…。
とは言え逃げない訳にはいかない。間も無く
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- 稲川淳二さんが怪談で、生き人形の怪談に近い位怖かったです。 最高級の怪談です。アイヌ北海。
- 右よし左よし下よし前生首!ワロタwワロタ
- 途中、早すぎる……時間計算していたのに……の部分が能力バトルみたいな言い回しで少し笑ってしまった匿名
- 怖い!でも、言い方が、なんか、変、、、はるはる
- 身体は大人、頭脳はお子様タイプが状況悪化させるのは世界共通のお約束匿名
- パックマンやめろwwwwたま
- >>結局、怖い思いしたり危害加えられるのは霊感ある人間 それはあるね。あん肝
- パックマンみたい暦
- 本当に霊感があるならばそもそも行かない
- 心霊スポット行くのに明かりも持たない、携帯で代用もしないって時点でおつむが足りてない。 他の人が可哀想だから私もついて行ったっていうのも謎。Tさんならまだしも何しにくっついてったのやら…