
長編
もう心霊スポットには行かない
匿名 8時間前
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いのかな…。
自動販売機を過ぎて少し進むと、今までアスファルトだった道が砂利道に変わっていました。周りも草木が一層生い茂り、獣道のようです。平らだったのが上りになり、しばらくすると開けた丘に出ました。下に砂浜が見え、波の音も聞こえます。一定の距離を保ちながら前を移動していた人影も消えていました。
よかった…。やっぱり害意は無かったんだな…。
一服した後、砂浜に向かって再び獣道に入りました。今度は下りです。懐中電灯も持たず、木々の間から差し込む月明かりが頼りだったので慎重に進みました。
しばらく下ると、私の視界の右端に何か違和感を感じました。そちらを見ると楕円形の黒い物体が浮遊していました。私の右側を、距離にして5mくらい、高さ2mくらいの位置を、私たちと平行して進んでいました。
なんだあれは…?
時々差し込む月明かりに照らされて、額、鼻、チラ見する眼光、その物体が長髪の生首だと分かりました。
まずい…。今4人に知らせたらパニックになる。こんな獣道、しかも月明かりのみなんて、転倒したり転落の危険がある。奴もそれが狙いかもしれない…。
至近距離じゃなくて助かりましたが、目が離せなくなりました。どうやら奴もこちらの方をチラチラ見ているようでした。
すいません、すぐに出ていきますので許してください。ごめんなさい。
心の中で謝り続けました。
横を気にしながら下っていたので何度か転びそうになりましたが、なんとか砂浜に出ました。生首は追ってきていません。A男が、ここで首を洗ったらしいよと力説していましたが私は帰りの心配をしていました。しかし4人に伝えたところでどうにかなるものでもないし、危険が増すだけなので黙っている事にしました。
しばらく砂浜で休んだ後、来た道を戻ります。帰りもA男、B男、C女、D女、私の順番。砂浜から獣道に入り、周りを警戒しました。右、居ない。左、居ない。後ろ、居ない。足元、居ない。安心して正面を見ると、前を歩いているD女がこちらを向いて進んでいます。
後ろ向きで歩いたら危ないよ?
と、言いかけて飲み込みました。D女はちゃんと前を向いて歩いていました。こちらを向いていたのは生首でした。なんとD女の後頭部にべったり張り付いて私の方を見ていました。
叫びそうになったのを必死に堪えました。
ダメだ…。今叫んだら奴の思うつぼだ。
長髪なので女だと思っていた生首は男
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- 稲川淳二さんが怪談で、生き人形の怪談に近い位怖かったです。 最高級の怪談です。アイヌ北海。
- 右よし左よし下よし前生首!ワロタwワロタ
- 途中、早すぎる……時間計算していたのに……の部分が能力バトルみたいな言い回しで少し笑ってしまった匿名
- 怖い!でも、言い方が、なんか、変、、、はるはる
- 身体は大人、頭脳はお子様タイプが状況悪化させるのは世界共通のお約束匿名
- パックマンやめろwwwwたま
- >>結局、怖い思いしたり危害加えられるのは霊感ある人間 それはあるね。あん肝
- パックマンみたい暦
- 本当に霊感があるならばそもそも行かない
- 心霊スポット行くのに明かりも持たない、携帯で代用もしないって時点でおつむが足りてない。 他の人が可哀想だから私もついて行ったっていうのも謎。Tさんならまだしも何しにくっついてったのやら…