
長編
金縛り
匿名 5日前
chat_bubble 0
60,978 views
が千切れていたのです。
しかも数珠が飛び散るわけでもなくそっと切れていて糸から二つくらい離れているだけでした。
数珠を腕に着けたことある人は分かると思いますが、数珠は手首に合わせて作ります。ゴム状ですが、ハサミでゆっくり切ったとしても数珠の真珠は何個も散らばるはずです。
文書で伝えるのは難しいんですが、真珠が散らばっていなかったのです。
私は怖くなり数珠をくれたB君にメールをしました。さすがに朝早かったので電話は申し訳なかったのです。
するとB君は返信をくれました。普段なら絶対起きないのに今回はなぜか起きて返信をくれたのです。
起きてくれてありがとう。今日貰った数珠あるやん?あれ千切れたんやけど。
え!?
あれ糸が太くてなかなか切れないやつ使ってるし、切れそうな感じなかったぞ?
朝急に目が覚めたら、ソファーの下に落ちてて切れたの。
寝相が悪かっただけちゃう?ソファーの落ちた反動とか?あんま考えんなよ。
私もそう思ったけど、この数珠の切れ方がおかしくて。見てくれん?
(写真も一緒に送った)
ちょっと待ってろ。母さんに聞いてくるわ!
それからB君はお母さんに聞きに行ってくれたらしい。それからまた連絡がきた。
明日それ俺に渡して、直してくるわ!
それと気をつけろよ。その切れ方は変な感じするから。1人か?
ううん、Aちゃんおるから1人じゃないよ。
なら大丈夫だな。今まで誰かがおった時はなにも起こってないやろ?
うん、大丈夫。ありがと
気をしっかりもてよ。あいつらは気の弱いやつに漬け込んでくるから、怒鳴るぐらいの勢いでおれ。
うん、おやすみ
それからビクビクしながらもその日も仕事だし、Aちゃんもいたし、まず時間帯が平気だったから寝る事にした。
すると夢と現実の間ぐらいの時に私は自分の部屋のクローゼットまで何かに引っ張られた。
クローゼットはソファーのすぐ後ろにあるのに結構な距離を引っ張られた感覚だった。
そして目を開けると目の前には人の顔と認識する事が出来ないぐらいの怒ったような憎んだような顔が私を見つめていた。
そして首を締められて苦しくなった。
何か怒っているように何かを私に喋りかけていた。
怖くて、怖くて、仕方なくて
ひたすら、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。って謝ってしまいました。
するとバッと目を覚ますと
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。