
長編
金縛り
匿名 4日前
chat_bubble 0
60,978 views
人でした。
私は直ぐに見なかったふりをして目を閉じました。
男の人は怪我をしているわけでなく、おじさんってわけでなく、例えるなら二十代後半のお兄さんって感じでした。
見てしまってから、酷くなるのはスピーディーでした。たぶん存在を気づいてもらえた。って向こうも認識したんだと思います。
金縛りで身体に乗って私を見ていたのが次の日はベットの横に移動して私をみていました。
その次の日はベットで寝ている私を触っていました。感触は感じるっていうより、なんて言えばいいのか分かりませんが、感触はないけど、触られているのは分かります。
そしてその次の日はついに話しかけられました。「動かないで…そのまま…大丈夫…動かないで…」
私はさすがにヤバイと思いました。
話しかけられて、それを理解してしまいました。もう怖くて、怖くて、霊感のある友達のB君に相談しました。
B君はもともと小さい頃から霊感があったらしいです。お母さんもあるらしいです。
相談すると「何でもっと早く言わないの?」って言われました。
話しかけられて、聞こえる、理解出来るのは危険みたいです。けど私は直ぐに無くなる。なんて甘い考えをしていました。
B君はお母さんに相談してくれて数珠を持ってきてくれました。
「これを着けて寝たら金縛りも起こらなくなるよ。けど着けて寝なきゃ駄目。数日外しちゃだめだよ。」
私は言う通りにすることにしました。この時の私はもう精神的に参っていて、お酒を大量に飲まなきゃ寝れなくもなっていました。
心身共にボロボロになっていたのです。
安心したんです。
これで寝れる、金縛りも無くなる。
そう思うだけで身体が軽くなった気がしました。
数珠を貰って初めて寝る日は友達が泊まりに来ていました。人が居る時は何も起こらないからです。
Aちゃんはベットで寝ていて、わたしは隣のソファーで寝ていました。すると何故か4時44分に目が覚めました。さすがにビックリしました。
こんなんホラーの古典的やん。って自分で少しだけ笑えました。
そして数珠を着けていた右手を見ると数珠がありませんでした。
「えっ!?なんで!?」
私に一気に身体中の血が引いていく感覚が襲いました。
慌てながら数珠を探すとソファーの下に落ちていました。
きっと、寝相が悪かって腕から取れたんだ。と思って数珠を拾おうとした所で気づきました。
数珠
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。