室で、昔ながらのお家。 部屋の電気の真下に 何日も敷きっぱなしであろう布団。 その周りは荷物がたくさん。 ここの部屋は整理があまりされていませんでした。 そしてここの部屋に 女の人の幽霊が出ると聞かされました。 彼の友達と彼の姉が見たことあると言っていました。 彼の姉は幽霊が見えるらしく 母親が運転する車に乗っていたとき 急に隣でぎゃーーーと悲鳴をあげ 何！？どうしたの！？ 今っ！お母さん！轢いた！ と、ハッキリ見えるそうです。 姉があの和室で夜中にいきなり 座りだし左右に揺れていた という事もあったそうです。 その姉が彼にあんた憑いてるよ と言ってたこともありました。 ストレスだと思っていた金縛りは 彼にあるのか？ と少し思い始めました。 半年たった頃でも 多くはありませんが金縛りは なくなることはなかったです。 金縛りにあいすぎて 怖いには怖いのですが さすがに少し慣れてしまい あ、また金縛りだ。 と気にせずそのまま眠る時もありました。 この日もまた金縛りにあいました。 彼の隣で眠りについたときのことです。 眠りにつきどれぐらいの時間が経ったのか。 いつも彼は左側。私は右側で寝ていました。 寝返りを打ち彼の方へ体を向けました。 うっすら意識はあり 私の手は自分の胸の位置ぐらいにあり ちょうど私の手が彼の頭に触れたので 撫でました。 サラサラで小さい頭を。 ？ 小さい？と思いながらも半分寝ぼけで そこまで気にしていませんでした。 すると、彼も体を少し動かしました。 あたしは眠たい目を開けてみると 彼の後頭部が目の前にありました。 え？ 彼の頭を撫でているのに 彼の頭には私の手がありませんでした。 それなら今撫でているのは 誰の頭？ 撫でる手をとめ 恐る恐る、顔を下に向けようとした瞬間に 金縛りにあい下を向くことができず 私の手は誰かの頭に触れたまま。 怖い。 すぐ隣にいる彼を起こそうと 声をだそうとしてみるけと 声もです。 体も動かず。 最終的にゔぅと吐息が漏れたような声しか絞り出せず。 長い金縛りだった気がします。 金縛りが解けたとき、すぐに手は引っ込められたのですが、怖すぎて布団から出ることも、彼を起こすこともできずただ固まってしまいました。 まだいる？いない？ 顔を下に向けて確認