
中編
海辺の夜間捜索
RIN 3日前
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を一撫でし、その場を離れました。
今思えば、その場で彼が知り得たモノをあえて私に教えなかったのは救いでした。
聞いてしまえば胃痛だけではなく、足が震えて上手に走ることができなかったでしょうから。
頭は冷静でも、やはり身体は正直な物ですね・・・
人気が無い場所は不安なので、あえて国道を通って遠回り気味に自宅へ到着。
家に入る前にあの写真を全て削除し、彼からのお祓いを受けて無事に帰宅できました。
時計は見ていませんが、信号機が夜間モードだったので午後10時以降です。
とりあえずうがい手洗いを徹底し、胃痛は酷いので夕食はパス。
基本的な胃痛対策を施して彼の話を聞きました。
彼が言うには「写真を眺めている時、そこから『死んじゃえば良いのに。うふふ。』と聴こえた。」
「その声の後、貴方が何者かに後ろから押されて深い谷に落ちていくイメージが流れた。」と。
この時点で彼にはまだ、あの境界の先が海ではなく鉄骨と深い溝だった事を伝えていません。
そうです、彼には本当に視えていたんです。
そしてあの時私は、その深い深い溝を目視して確認していたんです。
あの捜索時に冷静ではなく、境を越えて鉄骨部分に飛び移ろうとしていたら…
間違いなく彼のイメージ通りな展開になっていたでしょう。
そもそもあの猫が見つかっていれば、私は何も知らずにその子を連れて
テトラポットを伝って危険な海辺に向かい、
そのままいつも通りに下半身を洗ってあげていたでしょう。
①その日のうちに例の猫を確認・発見出来ず、
②個人的な占いを引き受けて頂き、
③興味本位で現場の写真を送る。
これら3つの選択肢が1つでもずれていれば、
今頃私はあの冷たい海辺で息を引き取っていたかもしれません。
今でも占い師様と捜索していた猫には、本当に感謝しております。
最後に…こうして普通に書き込めてる以上、私は大丈夫です。
(あの胃痛のせいで夕食をすっぽかしましたけど。)
また、彼からは
「胃痛は生命の危機を意識したストレス性の痛みであって憑依とか悪いものは感じません。」
「あの霊は通り魔的な物なので3日程であの辺は安全地帯になりますよ。」との事でした。
とりあえず、次の休みにでもまた餌やりに行くつもりです。
長くなりましたが、これにて私の実体験話は終わりになります。
ご清聴して頂き、ありがとうございました。
(*--)(*_ _)ペコリ
後日談:
- (10/15_追記) この日から4~5日程経過し、後日休日の日が来たので再びあの場所へ餌やりに行きました。 無論二の舞になるつもりのないのである程度警戒して向かいましたが、流石に運転中の雨はどうしようもなかったです(笑) 猫たちは相変わらず無邪気に餌を食べに来ては、終われば逃げていくの日常です。 そしてやはりあの猫はおらず、占い師の彼は 「とりあえずその辺で悪いモノは見当たりません。」 「あの子は良心的な人間に拾われた可能性が高いです。」 と言っていました。 後者の占いは結果を口にするには多少困惑の混ざったものがあったので、多分私を気遣ってでの発言かもしれません。 私から敢えて深く追及はしませんでしたが、おそらくもう…… まぁ、これも運命ですね。 色々と長くなってしまいましたが、この話はこれにて終了となります。 こんな長文に最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。 皆様もお気をつけてお過ごしください。 では…(*´・ω・`)ノシ (記:H29_10/11・15 By.くぼっち)
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- 御話を呼んでいたただけた方々、そしてコメントして頂けた方にも有難う御座います。 このお話を書かせて頂いたくぼっちです。 再びあの場所を訪れてきましたので後日談を追記で載せております。 実際の体験談なので、他の方々が書かれている小説よりは全然迫力が無かったりして あまり楽しめない物かもしれませんが、それでも私はこうして誰かに「こういう事があったの。」 と、私の中に貯め込まず吐き出せたので少し楽になりました。 それでは、またお会いする機会がありましたら…(*--)(*_ _)ペコリくぼっち
- 我が家の猫は赤ちゃんの時に拾った命。けがした猫の事が、凄く気になりました。猫ちゃん達の世話これからも宜しくお願いします。(^-^)匿名
- 占い師の方凄い人ですね。 これはでもホント実体験としては怖いですね!!うんこりん