
そしてクリスマス・イブが来た。
恐れていた何もないクリスマスだ。
俺は、チキンやケーキを買うと、部屋でアニメを見てこもっていた。
寂しいクリスマスだが、チキンは美味いし、アニメも一番のお気に入りのだ。
俺は1人クリスマスを楽しんでいた。
今日だけで2kgは太りそうだなって思うくらい存分に食べた。
1人暮らしなので、誰も文句を言わないし、いつでも寝れる。
俺は電気を消すと、布団に横になった。
そのまま10時間くらい、好きなだけ寝る予定だった。
そして目を閉じて、枕元の携帯を弄りながら眠りについた。
どれくらい眠っただろうか。
俺は携帯を握りしめて、いつの間にか誰かに電話をかけていた。
目が覚めて慌てて電話を止めたが、発信履歴を見ると何とのぞみに電話をかけてしまっていた。
「あーどうしよう!」
のぞみなら、今頃リア充なクリスマスイブの真っ最中だ。
こんなときに電話するなんて、何て言われても文句言えない状況だった。
すると、のぞみからかけ直しの着信があった。
俺は、何を言われるかこわいのでビクビクと出なかった。
だが、のぞみは一度切ったあとも、またかけ直してきた。
延々と鳴り続ける俺の携帯。
俺は観念してのぞみの着信に出た。
すると、
「隆太くん??電話くれた?」
のぞみはなぜか深刻そうな声だった。
「ごめんね・・」
「ううん。いいの。よかったら今から会える?」
俺は耳を疑った。
「うん。いいけど。」
「じゃあ、私、今○○駅前にいるから来て。」
そう言われて俺は自転車で○○駅に向かった。
そこには、のぞみがいた。
クリスマスらしく綺麗な服とメイクだったが、何か寂しそうだった。
しかも目元が潤んでいて、少し前まで泣いてたような雰囲気だ。
「どうしたの?」
俺が聞くと、どうやらクリスマスのデートで彼氏に振られたらしい。
実は今の彼氏とは、前からギクシャクしたところがあり、今日の些細なトラブルがきっかけで喧嘩になってしまい・・。
ショックで放心状態になっていたのぞみは、気がついたら終電を逃してしまったそうだ。
のぞみは親元に住んでいて、ここから電車で30分以上はかかる場所だった。
俺はタクシー代を貸してあげればいいのかなって思っていると、のぞみは、
「隆太くんち、泊めてもらってもいい?」
「え?いいけど?でも、俺んちでいいの?」
「うん・・」
のぞみは嬉しそうに言った。
そのあと自転車を押しながらのぞみと歩いた。
のぞみが落ち込んでいるせいかあまり話さなかったが、何かいい雰囲気だった。
後日談:
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