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中編

金縛り

匿名 3日前
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目が覚めたら身体が動かない。横向きで寝落ちしたのか左手に携帯を持ったままだ。体制が悪かったのか、右手を動かそうにも力が入らない。いったん目を閉じて二度寝しよう。 ‥‥再び目が覚めた。駄目だ朝と変わらない。試しに声を出してみたがろれつが回らない。目は動く、でも首が動かない。これが金縛りか?埒があかない、駄目だ、もう一度寝よう。 ‥‥目が覚めた。まだ駄目だ。動かない。空腹感も凄まじい。携帯を持つ指がかろうじで動いた。なんとか親指で指紋認証のロックを開けた。もう昼時か。オカルト研究会の先輩に電話。そういえば先輩の電話番号、知らなかった!いつも一緒にいるせいか聞くのを忘れてた。なんとか連絡帳を開いたが、こんな事態に助けを呼べるのは先輩ぐらいしかいないのが哀しい。オカルト研究会のグループの中に同期のアサノさんの電話番号を見つけた。そういえば研究会に入ってすぐに交換していた。流石に彼女に助けてと電話するには恥ずかしいが、事態は緊急だ。メッセージで先輩に連絡取りたいと打てばいい。『とつぜんすいませま、体動くか無い先輩に助けて読んでください』文章は酷いが意味はなんとなく伝わるだろう。アサノさんがキタジマ先輩に連絡してくれればいいのだが‥‥。不安になりさらに送った。『早くにお願い』数分後、電話がかかってきた、アサノさんだ!通話を押したが、駄目だろれつが回らない、言葉にならない声でうなるだけしかできない、携帯からはアサノさんが何度も呼びかけてる、そしてむなしく電話は切れた。  校内ではアサノはキタジマ先輩を見つけるために走り回っていた。彼女もあの男の連絡先を知らなかったのだ。いた!「先輩!キタジマ先輩ー!」「ん!?どうしたアサノ」「これ見てください!‥‥電話したんですが、うなり声がするだけで全く応答ないんです」「‥‥午後の講義に出たいんだ、君が先に見に行ってくれ」「家知らないし!研究会の後輩が助けを呼んでるんですよ!?それでも副部長ですかっ!」  車を大急ぎで走らせ、アパートの玄関前に着いた。一緒について来たアサノが先輩を促す。ドアノブを回すと鍵はかかっていないようだ。先輩の後ろを付いてアサノが声をかける。「おじゃましまーす。大丈夫ですかー?」キタジマがアサノを手で制した。見ると、彼は青白い顔でこちらに向いて寝転んでいる。そして頭の後ろ側に何かが居る。険しい顔をした子供ぐらいの大きさの生き物が座っており、枕に手を掛けてじっと上から覗

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