
中編
人穴
匿名 1時間前
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これは友人が体験した話
静岡県某所にある「人穴」と呼ばれる洞窟を舞台にして起こった。その場所は、当時太平洋戦争で多くの犠牲者を出しており、火葬が追いつかなかった為、洞窟に死者を大量に入れまとめて火葬したという歴史がある。
友人は、バンドメンバー4人でその場所まで車で行き、洞窟で肝試しを行っていた。
夜中ということもあり洞窟内は肌寒く、何か気持ち悪い雰囲気だった。
バンドメンバーBが怖いもの見たさに、大声で叫んでみたり騒がしくてみたが、特に心霊現象は起きなかった。
せっかく心霊スポットまで来たのに何も起こらなかった事に落胆しつつも車に戻った。その後、4人は時間があったのでここで帰るのは勿体ないと思い「人穴」周辺を大音量の音楽を掛けながらグルグルとドライブしていた。
数十分後に、サイレンを鳴らしたパトカーが現れ、
警官が「そこの車、路肩に停車しなさい」と命じてきた。
4人は「流石に音量デカすぎて近所迷惑だからパトカー呼ばれたんじゃ無い?」などと話し、注意しに来た警官に向かって
運転席にいた友人が「すいません、音楽うるさかったですよね?」と言うと
警官が「音楽?いや違うよ、君たちフロントガラスにボロボロの洋服着た女の人乗せて走ってたでしょ?」と言った、一瞬で車内は凍りつき、
運転席の友人が「え?そんなことしてませんよ、フロントガラスに人なんかいたら運転できないじゃないですか笑、男4人でドライブしてただけです笑笑」と返すと
警官は表情を曇らせながら「と、とにかく、そういうイタズラはやめて早く家に帰りなさい」とだけ注意しその場を立ち去って行った。
警官が去った後、車内は静寂に包まれていた。バンドメンバーAが「つまり、人穴から霊が憑いてきて車にしがみついてたって事だよな、霊感が無い俺達には見え無かったけで、、、」
4人は慌てて友人宅まで車を飛ばし、身を寄せて朝が来るのを待った。
何事も無く朝を迎えたが、昨晩洞窟内1番騒いでいたバンドメンバーBが体調不良を訴えたので、流石に焦り地元で有名な霊媒師の所にお祓いに行こうという話になった。
車で向かおうと友人の車に乗ろうとしたところ、
バンドメンバーCが「なんか車汚れてない?」と言った。
黒い車の全体が不自然に白く曇っていた。フロントガラスの汚れだけでもタオルで拭いて落とそうとするも、何度拭いても汚れが全く落ちない。不自然に思いフロントガラスをよく見てみると、痩せこけた
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