
長編
とあるホテルでの出来事
匿名 3日前
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しているのかと尋ねた。
Aは強めに否定して、私と話をした後は一切やっていない、そもそも呪いなんて本当にあるわけないと少し怒ってた。
髪燃やしといてなんだコイツとは思ったが、Aの様子からして嘘を言っているようには見えなかった。
結局Bは退職し、Dも辞めていった。
汚部屋リピーターもめっきり来なくなり、しばらくは平和に仕事ができた。
相変わらずグランピングや動物のふれ合いイベントは続いているが、予約数を減らした為、無茶な仕事量にならずに済んでいた。
このままずっと平和が続けば良いな、なんて思ってた矢先に、また変なことが起きた。
Eが、仕事中に鶏の声が耳元で聞こえる、と怖がるようになった。
遠くにいる鶏の声じゃない、すぐ耳元で変な風に鳴く声がする、でも絶対に鶏の声だという。
私は、サスケを呼んだ時に返事をするあの独特な鳴き声を思い出した。
疲れてるんじゃない?と言って流したが、その数週間後、今度は「くちばしが痛い」と言い始めた。
その話を聞いた時、Aも一緒にいたので、Aと顔を見合わせた。
Aは勢いよく顔を横に振り、髪燃やしを全否定していた。
そして日が経つにつれ、「くちばしが取れた、足がちぎれる、羽根はもうダメ、許されない、許されない」と言って、生気を失っていくように見えた。
私とA、そして他のスタッフたちも、また救急車騒ぎになるのではと気が気じゃなかった。
そんな日が続いて、これはもうお祓いとかしてもらった方が良いんじゃない?とスタッフの一人が言うと、他の人たちもそれに賛同し、オーナーに相談した。
もうすぐ閑散期もあけるし、みんながしっかり仕事に集中できるように環境を整えようと、オーナーはすぐに手配してくれた。
みんなホッとした表情をしていて、私も少し気が楽になった。
しかしお祓い当日、Eが無断欠勤した。
社内スマホも個人スマホも繋がらず、スタッフが自宅に連絡したら「いつものように普通に出勤したはず。ここのところ様子がおかしいが、もともと波がある性格なので、みなさんにご迷惑をおかけしてるなら申し訳ない」と母親に言われたそうだ。
みんな胸騒ぎがして、祈祷師をひたすら待った。
祈祷の予約時間は11時だったが、10時半ちょい過ぎくらいに、祈祷師の付き添い人からホテルの電話に連絡が入った。
「ホテルに向かう道中、正面衝突された。
こちらは全員無事だが、相手側の車が大破していて、中の人たちはおそらく酷い怪我をして
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- 名前を呼んだらやってきたサスケ、、本当に賢くて可愛かったんだろうなあ、、おわ
- 名前を呼んだらやってきたサスケ、、本当に賢くて可愛かったんだろうなあ、、おわ
- 名前を呼んだらやってきたサスケ、、本当に賢くて可愛かったんだろうなあ、、おわ
- サスケ可哀想まうまう
- こんばんは菊池渓太
- Fのその後が気になるなー。 生きてるのかなぁ。匿名