
短編
夏の夜の金縛り
私の怖い話 2日前
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これは昨夜、体験した出来事です。
ベッドで寝ていると、突然部屋全体に重苦しい空気がズドンと落ちてきて、体の自由が利かなくなりました。
「金縛りだ!」
金縛り自体は初めてではなかったので、意外と冷静でいられました。
ですが、それまでの金縛りとは明らかに違うものがありました。
ベッド横のサイドテーブルから白い腕が伸び、その腕が私の足を掴もうとしていたのです。
さらに、氷のように冷たい冷気が全身を包むと同時に息苦しくなってきました。
なんとかこの状態から脱したいと必死で藻掻いていると、聞いたことのない女性の声が頭の中に響いてきたのです。
『生きているのは楽しいか?』
その問いかけに、声にならない声で「楽しいです!」と必死に答えた瞬間、体がフッと軽くなり、元通りの静かな部屋に戻ったのです。
金縛りは今までに何度も経験してますが、ここまで怖いのは初めてでした。
一体、あれは何だったのでしょうか?
この怖い話はどうでしたか?
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