
それから数年後。
その頃俺は、塾の正社員になっていた。
経済的に余裕も出てきたので、連休や年末に一人旅をするようになった。
その年の冬は、北海道に行った。
冬の北海道はやはり寒かったが、雪に覆われた広大な景色を見て、これが北海道という雰囲気を味わうことができた。
一人旅では、どこに行くのかってのはあまり決まってなく、そのときの気分や面白そうだと思った場所に行っていた。
その日、俺は郊外に向かう電車に乗っていた。
手には交通系ICカードを持っているのでどこで降りても良かった。
そんななかで、とある駅に着いたときのことだった。
駅周辺の地図の看板が車内から見えたが、町に市民プールが駅から遠くない場所にあることが分かった。
市民プールがあると興味を持った俺は、その駅で降りた。
別に何かの観光スポットでもなく、何の変哲もない市民プールである。
しかも、今看板を見るまでその存在すら知らなかった市民プールだ。
それでも、そこに行こうと思った理由はいろいろあった。
・まず、寒い北海道でプールに入れる意外性。
・次に、知らない土地で市民プールに入るのも面白そうだと思ったこと。
・また、もともと水泳が好きだったこと。
そして、人には言えない理由として、
・市民プールなら小学校高学年や中高生の女の子も少なからず来ていて、可愛い子の水着姿が見られるかもという下心もあった。
駅前のショッピングでわざわざ水着を買い、市民プールへ向かう俺。
そして少し歩くと市民プールに着いた。
そこは割と大きな建物だった。
中に入り入場料のチケットを買い、更衣室に向かう。
更衣室も広々していた。
市民プール自体は割と最近建てられたのか綺麗な感じだった。
そして屋内のプールに出ると、そこには広々したプールとプールサイド。
室内は少し暑いくらいに暖かかった。
室内プールには、癒し系の音楽が流れていて、暖かいプールサイドと対照的に外には一面の雪景色で幻想的な感じがした。
俺は準備体操をし、少し水に浸かりならしたあと、25Mの泳ぎ切るコースに向かった。
そしてゆっくりクロールで泳ぐ俺。
水が暖かくて、かなり気持ちよかった。
泳ぐのは久しぶりだったが、楽しく泳ぐことができた。
それから何十分かずっと泳いでいた。
プールで泳いでいるのは、成人男性やお年寄り、女性といっても割と年配の人ばかりで最初に期待していたような若い女性はいなかった。
まあ、それだけが目的で来たわけではないのでいいのだが。
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