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長編

教会に連れていくナビ

匿名 2024年8月16日
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これは数年前に体験したお話です。 私の投稿を以前に読んだことがある方はご存知だと思いますが 私は海外で暮らしています。 学生時代を海外ですごし、 その後日本に戻り就職、 でもその後はジョナくん(『私達と一緒にいる』の話に出てきた私の彼氏)の後を追ってまた海外に移住w 結婚いたしました。 このお話はジョナくんと結婚してしばらくしてから体験したお話です。 ━━━━━━━━━━━━━━━ この日、母方の親戚が皆おばあちゃん家へ帰省しており 私も母に来るように言われ、仕事のスケジュールを調整をして 私も帰省することにしました。 仕事を早めに切り上げ、おばあちゃん家には17時には着いていました。 (息子も一緒) 20時になり、いったん家に戻らなくてはいけなくなったので、親戚には直ぐに戻るからと伝えて 息子をおばあちゃん家に残し 自分一人で家に戻りました。 (片道1時間30分くらい) 家で済ますことを済まして またおばあちゃん家へ車で出発。 時刻は22時を過ぎていました。 1度、2度は通っている道なので、そこまで迷いませんが Googleマップに慣れてしまい あまり道を覚えることをしなくなっているので 結構な回数を行き来していなかったり、 長い間行き来してない場所、ましてや遠い場所などの道のりは忘れてしまったり、 元から覚えていないことがほとんどです。 なので必ず運転はGoogleマップを使用し、マップに任せっきりでした。 おばあちゃん家にそろそろ近くなってきて 住宅街にそろそろ差し掛かる辺りで 「In 300ms, Turn left」 ▶︎ 300メートル後、左折してください (スマホの設定が英語なので英語で指示されます) と、Googleマップから指示が出ました。 おばあちゃん家に行くのは初めてでは無いので いつもの道のりで固定されてるもんだと思っていたのですが (いつも同じ道が表示される) 別の道のりが青線でスマホ画面に表示してありました。 夜だし混んでないし、もう走ってる車も無いから 近道が出てきたのかな などと思い、マップの指示に従って左折しました。 その道は狭く少しボコボコしており どう見てもこの道からおばあちゃん家の住宅街に続くとは思えませんでした。 「Turn right」 ▶︎ 右折してください 「Turn left」 ▶︎ 左折してください 言われるがままに進んで行くのと同時にどんどんメインロードから離れていき どんどん道のりが狭くなっていく 「You have reached to your destination」 ▶︎ 目的地に到着しました と、スマホから音声が流れた時には、 そこまで小さくもないような小さい教会が目の前にありました。 真っ暗な協会の屋根の上には白く光ってる大きな十字架。 「・・何で目的地がここなの?タップし間違えたかな・・。」 私はまたGoogleマップで目的地をおばあちゃん家にして Uターンしてその場を後にしました。 Googleマップに指示されるがままに進んで行き、 メインロードに出てきました。 そして殆ど人も車もいなくなった道路を 1人走っていました。 「Turn left」 ▶︎ 左折してください まだおばあちゃん家の住宅街ではないであろうところで 左折するように指示が出ました。 「え、また・・?」 さっきとは違う場所で左折するように指示されたこともあり 今度こそ近道出してると思い込んだ私はそのまま左折しました。 「Turn right」 ▶︎ 右折してください 「Turn right」 ▶︎ 右折してください 「Turn left」 ▶︎ 左折してください また言われるがままに進んでいくと また道が険しくなり 「You have reached to your destination」 ▶︎ 目的地に到着しました そこにはまたあの教会が目の前にありました。 私は恐怖で少しパニックになってしまい 急いでスマホでまたおばあちゃん家の道のりをインプットし直しました。 「なんで・・!おかしいでしょ。変なとこタップしてる?ちゃんとおばあちゃん家だよね!?」 独り言を言いながらスマホを操作し 恐怖を紛らわす。 私はまたスマホを設置し その場を急いで後にした。 ちゃんとインプットした青い道なりをしっかり目で確認しながら車を走らせた。 スマホから聞こえてくる指示の声でさえ恐怖でしか無い中、 それでもマップを頼りに進んでいった。 「In 100ms make a u-turn」 ▶︎ 100メートル先、Uターンしてください 出発してすぐなのに Uターンの指示が入った さっき教会でた時はUターンの指示が入らなかったのに・・ 私はUターンの指示を無視してマップを見ながら メインロードに出る道を自分で把握してその場を出ようとした。 マップがおかしくなったのか、 指示を無視する度に新しく青い線で道が生成される。 まるで何が何でも教会に行けと言わんばかりだ。 恐怖のあまり体が震えだし 半泣きで運転していた。 途中、人が歩いてるのを見かけて すぐに止まって道を聞いた。 「すいません、メインロードに出たいのですが この道真っ直ぐでしょうか?」 「この道真っ直ぐ行くともう突き当りで左曲がって教会に出るよ。」 無理!!! 「教会から来たんです。この道真っ直ぐ進んできました。メインロードこのまま行く道ないですか?」 「道狭いけどここ右にずっと行けば出られるよ。でも狭いし少し遠いよ? 1番いいのは教会から右に行った方が早かったよ。」 教会から行けば早いからと教会を通るよう促されたが どんなに遠道になってもいいから二度とあの教会は見たくない、その道は行かないと決めた。 「遠くても大丈夫です。 ここ右ですね?真っ直ぐで良いんですか?」 「ずっと真っ直ぐ。街灯1本見えてきたら左曲がって真っ直ぐ行くとメインロードだよ。」 「ありがとうございます!」 「どういたしまして。これはアドバイスなんだけど この時間教会には来ない方がいいよ。」 「・・っ・・。はい!わかりました!」 なぜ夜はここに来ない方が良いのか気になったが 出かけた言葉をグッと飲み込み、お礼を言ってその場を後にした。 私は右へ曲ってずっと前に進み続けた。 その間にもスマホは右折するように指示を出していたが、無視。 あの人の言う通り街灯のところで左折して進んだらメインロードに出た。 「Turn left」 ▶︎ 左に曲がってください メインロードに出た瞬間 Uターンではなく、左折するように指示が出た。 もちろんこの道は左折しかないので左折するが その後の支持に従うつもりは一切なかった。 走行中、スマホは左折するようにずっと指示を出していたが私は無視した。 左折を無視するたんびに次の道でまた左折するように指示が来る。 何が何でも教会のある路地に戻らせようとするマップが 怖くて怖くて仕方が無かった。 少しして、道の脇に不良が溜まっているのが視界に入って来た。 このままだとどこがおばあちゃん家の住宅街の入口か分からないので 不良相手でも道を聞いてみた。 でもこの時は不良でも私にはオアシスの地に見えたのだ。 「こんばんは、急にすみません。道を聞いても良いですか? ◯◯に行きたいんですけど、ここ真っ直ぐで合ってますか?」 最初は睨みつけられましたが 半べその私を見たためか、 1人が近づいて来て優しく道を教えてくれました。 最後に連絡先をちょうだいと言ってきましたが 嘘の連絡先だけを渡して、またすぐに走り出しました。 「In 300ms, make a u-turn」 ▶︎ 300メートル先、Uターンしてください まだ言うかこいつ!! 私はずっと真っ直ぐ走行しました。 スマホの画面もずっと青い線が故障したみたいに色々な道を出して来ましたがずっと無視。 そしてその青い線が左側に導かなくなった時です、 少し安堵したら母から電話がかかってきました。 「もしもし?今どこ?」 「今車。もうそろそろ着くよ。」 「遅くない?もう1時なるよ?」 時間を見たら00:45分辺り 「ごめん、ナビが狂って変な場所に行っちゃって。でももう大丈夫、人に聞いたし、もう近いと思う。」 「わかった。安全運転ね?」 「はいよ、じゃあね。」 電話を切ったあと スマホ画面にまたマップがうつる。 青い線はしっかりと真っ直ぐな道を表していた。 ・・・良かった。 その後、私は1時過ぎ頃におばあちゃん家に到着し、 息子も起きて待っていた。 私はあったことを全て親戚たちに笑い話として話した。 母にはこんな時間に出かけるからだ、なんて嫌味を言われたが、 何とか戻ってこれて良かった安堵と、恐怖と不安から開放されたためか、私は変にずっとヘラヘラしていた。 ━━━━━━━━━━━━━━━ 今はもう亡きおばあちゃんなので あの道を通ることもありませんが それからはおばあちゃん家に行く時はナビではなく あの体験から道を嫌でも覚えたので ナビは使わなくなりました。 そして夜遅くにも外に出ることも、なくなりました。 (夫がいれば一緒に出ますがw) 今後も夜外でる時は 気をつけます。 お し ま い

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