
短編
娘の指差し
ヨシヨシ 1時間前
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これは娘がまだ1歳くらいの頃の話。
ある日、娘と家に2人でいると娘が部屋にある窓の方を指さし始めたのだ。
まだはっきりと言葉の喋れない娘はんーんーとしか言わない。
窓の方を見ても何もないんだが、たまに娘は例のように窓の方を指差して何かを訴えてくる。
自分には霊感のようなものは全くないのだが、小さい頃はそうゆうのが見えやすいと言う話も聞いたことがあり、本当に怖かった。
毎日ではないんだが、その日を境にこういったことがたまに起こるようになった。
また別の日、娘が窓の方を指差ししだし、んーんーと言い始めたので窓の方を見ると、窓の外に見知らぬ男の人が立っていたのだ。
男は自分と目が合うと、急いでその場を立ち去っていった。
シンプル不審者。
娘はずっと窓の外の不審者を訴えてくれていたのだ。
本当に怖いのはやはり、人間なのかもしれない。
警察に連絡し、監視カメラを設置すると不審者は姿を表さなくなった。
ただ、その後も当分は娘が指差しをし、何かを訴えることをやめることはなかった。
娘が訴えていた何か、見えていた何かは、本当に不審者だったのだろうか。
成長し、中学生になった娘にその話を聞いても、何も覚えていないそうだ。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(1件)
- 怖いですね‥ぽぽ