
俺たちの通っていた小学校の話。
体育館の棟は、2階に体育館があり普通教室の棟とは2階の通路で繋がっていた。
一方で1階から行こうとするとわざわざ靴を履き替えて外に出て、体育館の1階の入り口から入らないといけないため、1階の職員室などから体育館に行くとしても体育館の1階の入り口から入る先生や生徒はまずいなかった。
体育館の1階には古い理科室や音楽室があったが、体育館の1階は古いし普通教室からも遠いため、学級数が減ったあと、本校舎の空き教室が新しい理科室や音楽室になったあとはそちらを使い、体育館の1階入口は常時施錠してここからは誰も出入りしなかった。
そのため、体育館の棟は常に賑やかな体育館が2階にあるにも関わらず、1階は暗く静かな佇まいだった。
体育館の1階は昔ながらの古い床タイルや木目調の壁が残るレトロな雰囲気だった。
そんな体育館1階の理科室の隣に謎の扉があった。
はじめは理科で使う道具を入れている部屋かなと思っていたが、理科準備室は別にあるし何か不自然な扉だった。
あるとき、大掃除で体育館の1階も掃除することになり職員室から鍵を借りてきた。
鍵の束には理科室や音楽室の鍵、準備室の鍵もあったが、一つだけ名札のない謎の鍵があった。一緒に掃除をしていた友達も
「この鍵なんだろうね。」
みたいに言っていたので、もしやと思って理科室の隣りにある扉の鍵穴に鍵をさしてみると扉が開いた。
「何だ⁉︎これ・・」
扉が開くと、そこには暗い地下にずっと続く階段があった。
近くにあった懐中電灯で照らしてみると、階段はどこまでも続いているようだった。
何でこんなところに階段が?
すると、
「こら!お前たち、何やってんだ?」
男の先生に見つかってしまった。
「こんなところ、勝手に開けちゃだめだろう。」
先生は鍵の束を取り上げるように取ると、そこの扉を閉めた。
「この階段、何なんですか?」
先生に聞くと、
「ただの倉庫だよ。だからどうした?」
「でも、階段がずっと続いていますよね。」
すると、先生はしばらく黙ったあと
「とにかく、ここはただの倉庫で何でもないんだ。はやく掃除に戻りなさい。」
先生は何か隠すようにはぐらかしていた。
後日談:
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