
短編
音の正体
匿名 2日前
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私が小学生の頃の話です。
私はその日午後から仕事に行った母の帰りを待っていました。
私は母が帰ってきたらすぐ気付けるようにと玄関近くの和室でゲームをしながら母の帰りを待つことにしたのです。
ゲームをし始めて30分ぐらいたったときのことです。
玄関からドンドン、と扉を叩く音がしました。私がびっくりして固まっているとまた、ドンドン、と強めに音がしました。
私は「あ、ママが帰ってきたんだ!」と思い扉を開けようとしました。しかし、ふと気づきました。私は当時子供ケータイを持っていて、母は帰宅の際必ずメールを入れてくれるのですが、その時は一通もメールや電話が入っていませんでした。
おかしいなと思い、連絡するのを忘れたのかも、といろいろ考えているとまたドンドン、と先程と比べ物にならないほど強く叩かれました。
すこし怖くなってケータイを握りしめていると、ドンドンという音とともに「早く開けてよ!!いるんでしょ!!??」という大声のような絶叫のような声が響き渡りました。そのあとも継続してなにか言われながら扉を叩かれるので当時の私は何がなんだかわからなくなって涙を流しながら母に電話をしました。
母はすぐに飛んで帰ってきてくれました。
母が帰ってくる少し前に音は止んだのですが母は玄関前には何もいなかったよ。と言っていました。
すこし治安が悪い場所に住んでいたこともあり、警察には連絡しませんでした。(何も対応してくれないため)
今でもあの音はなんだったのか、想像も付きません。
後日談:
- その後からおかしな体験をすることが増えました。
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