
長編
大学の怖い話
匿名 19時間前
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とや気になって仕方がなかったというところだった。
教授は、もう遅いから仮眠室で仮眠を取るように、と促したが、彼は寝る前に軽く見回るだけだと言って、教授を説得した。
教授も早めに帰ってくるようにと彼の申し出に折れる形で実験室の鍵を彼に渡した。
彼は実験室に入ってライトを付けた。
しかし、実験室に問題はなく、あたりは静かだった。
彼は何となく実験室で明日の準備がきちんとしているかどうかだけ見てまわっていると電灯がチカチカと点滅し、少し肌寒くなってきたようだったと。
そのときは夏頃で蒸し暑かった上に実験室は節電のために冷房も入ってなかった。
冷房を入れる必要のある実験装置もなかったことも理由だ。
なので、彼はおかしいと思うと同時になんとも言い様の無い恐怖を感じ、ドアの方へ早足で向かった。
しかし、彼がドアノブに手を掛けようとしたところでドアの鍵が勝手に閉まってしまった。
鍵を外そうとしても鍵の部分は固くなっていて開かなかったそうだ。
彼は半狂乱になりながらドアを叩いて助けを呼んだ。
すると、後ろから白いもやのようなものが掛かった。
彼は直感的に振り向いたら殺されると感じた。
目をつむり、何事もないよう祈っていると、急にドアが開いた。
彼の前には教授がいた。
後ろにはまだ冷たい気配があり、とてもではないが、安心は出来ない状態だったそうだ。
教授は落ち着いた様子で「後ろは振り向かず、ドアのこちら側にゆっくり来なさい。落ち着いてゆっくり」と彼に言いました。
彼はゆっくりと教授のいるドアの外へと一歩一歩小さく歩き、そして、ドアの外へ出ると教授は力一杯ドアを閉めました。
彼は教授に何がどうなっているのか、疲れた声で聞くと教授は苦虫を噛み潰した顔をしてこう言いました。
「君の身体中に青白い手がひっついていた。あちら側があの世のようだったよ」と。
彼は恐怖から研究室で明かりを付けたまま一晩過ごしたそうだ。
後日談として、教授の友人に神主がいて、実験前にお祓いをしてもらったそうだ。
そのとき、その教授の友人である神主曰く「国の保有している土地や大学が保有している土地は広大になることが多く、買い取り費用が馬鹿にならないから昔の刑場やら不動産でも持て余すような場所を引き取ることがある。ここはそういう忌み地の類いなんだろう。人で活気ついている時間が長ければ影響は非常に小さいが、極稀に洒落にならない怨霊を呼び込んだり異界のようになってしま
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- 恐怖体験した構内に1泊とかとんでもないマヌケじゃん。それとも武勇伝なのかな?