
複雑な組み立て式模型って知っているか?あれは子ども向けの玩具だと思われがちだけど、実際には大人でも手こずるものも多いんだ。
俺は今日、驚くほど難しい模型を完成させ、高揚感に浸っていた。そこで、明日、友人の山本に挑戦させてみることにした。オフィスの休憩室で山本に会うと、早速その模型を渡し、解けたら返してくれと言った。しかし、山本はすでにその模型を完成させていた。
「これ、俺が最初に作るのに一週間かかったんだぞ。お前、早すぎないか?」
「面白かったよ。また何かあったら教えてね。」
そんなやり取りをしながら、俺は悔しさに燃え、今度は絶対に解けない模型をインターネットで購入し、山本に挑戦させることにした。
数日後、その模型が無事に届いたので、翌日、再び山本に渡した。休憩時間になると、山本はその模型に取り組んでいた。しめしめ、これは一見普通の模型だけど、実は絶対に解けないように設計されているものだから、絶対無理だと心の中で笑っていた。さすがの山本も苦しそうな顔をしているなと思い、見守っていると、数分もしないうちに彼は模型をきれいに組み立て上げていた。俺はただ唖然とするしかなかった。山本が俺の方を向き、
「ありがとう。これ、すごく楽しい。」
と言って返してくれた。とりあえず受け取って自分の席に戻った。試しにやってみたが、やっぱりどうやっても元に戻せなかった。これは何かの間違いだと思った。
翌日、山本と顔を合わせると、俺は昨日の裏技を聞こうとした。すると山本は、
「昨日は体調が悪くて休んでたけど?」
と言ってきた。そういえば、模型を解いてもらった後は、山本を見かけていないような気がした。俺は同僚や上司に確認したが、やっぱり山本は休んでいたとのこと。周りの人たちは、何でそんなことを聞くのかと不思議そうな顔をしていた。
俺は昨日の山本(?)が解いた模型を元の状態に戻せるか試してみた。すると、数分後、
「これって無理なやつだよね?こんなのやらせるのはずるいよ。でも、どうして組み立てられているの?」
と聞いてきたが、上手い返答が思い浮かばず、適当に誤魔化した。俺はその模型を家の引き出しの奥にしまい込み、それ以来、模型には手を出さなくなった。
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