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長編

のどがみさま

匿名 3日前
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子供が 「あいつらの喉を噛んでやる、何も食べれなくしてやる、同じ苦しみを味あわせてやる」 と言いながら息絶えました。 それが呪いの言葉となったのか、集落の子供が次々と自らの喉を掻き毟って血を吐き死んでいったのだそうです。 それを旅の祈祷師が払い清め、元々あったA神社の祠へ親子の遺骨を封印したんだそうです。 それ以来子供の内にA神社へ近づくなかれと噂が立ちましたが、一度C男のように祠を開けて呪いを解き、喉を引っ掻いて亡くなる子供がいたようです。 大人で開けた人は何人もいるのですが何故か皆無事で、子供だから故に呪いにかかってしまうのだろうということで、A神社に子供を近づけることはタブーとなりました。 そしておばあと呼ばれる方は「のどがみさま」を最初に封印した祈祷師さんの血筋なんだそうで、有事の際には治める役目があるのだそうです。 信じられない話ではありますが、実際にあのC男の様子を見ていると信じずにはいられませんでした。 父や親戚にはおばあが何とかしてくれるからと言われましたが、気になって眠れずやがて朝になりました。 トントンと玄関を叩く音がするので、もしかして話に聞いたおばあかと思い玄関扉を開くと、その通りおばあが立っていました。 そして 「C男は間に合った。もうあそこはあかんで、子供の内は絶対開けるなよ」 とだけ言って去っていきました。 父から母へ連絡がいったようで、私はその日の内に帰る事になりました。 あの日以来大人になるまでは用心してか、田舎へ帰っても居るのは半日だけで、すぐに父か母と共に帰るようになりました。 B子、D男、E子は皆勝手にA神社へ行った事でこっぴどく怒られたそうで、その後は他の子供もA神社へ近寄らないようにと周囲を大人が見回りするようになりました。 C男はしばらく入院していましたが、すっかり元気になって喉に傷一つ残っていないようです。 A神社も祠もまだあの場所にありますが、私はもうあの日以降大人になってからも、一切近寄っていません。 夢ではなく確かに現実に起こった事なんだと、今でも脳裏に焼き付いている出来事です。

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