以前、住んでいた日本でも有数の工業地帯の話 思い出したので、記す。 その土地へ住み始めた俺は夜、買い物に出かけた。 湾岸沿いにある24hスーパーまでチャリで向かい、買い物を済ませた。 夜の工業地帯は薄暗く、人影も疎ら。 帰り道、左奥にボワァっとした光が観えた。 気になり近づくと、地下道やった。 地下道の奥には階段とスロープがあり、真上は大きな主要道路に繋がってるとなんとなく予測出来た。 来たばっかりやし、道を覚える為に通ってみるか? イヤ、なんかとんでもなく不穏でイヤな感じがするな.. と本能的に思ったが 結果、好奇心が勝った。 ゆっくりチャリを漕ぎ、地下道を通過する。 薄暗く、重い空気の中で人はいない。 時空が歪んでいる様な錯覚を起こす異質な空間.. 出口から地上が観え、ホッとしチャリから降りようとした瞬間 ガスン! チャリの荷台に明らかに何かが乗った.. 肩口を触れらた様な感触もあった。 振り返ると勿論、誰もいない。 気持ち悪、早く帰ろう! 急いでマンションに帰り、部屋に着いたが それから数日間、明らかに気配を感じる.. 直感的に女っぽい。 あー連れて帰ってきたか.. 以前にも似た様な事があったから、少しウンザリした。 自己流のお祓いをしたが、全く気配は消えない。 首周りや肩口も重くなってきた.. コレはヤバいなぁ スマホで検索すると、近所に寺を発見。 翌日、早速行ってみた。 結構大きな寺で直感的に凄いパワーを感じた。 住職に1から事情を話す。 『うんうん、救ってやれるかは解らんが.. お清めとお祓いしてみようか。』 『お、お願いします..』 ちなみにこの日は相当しんどくて、謎の息切れと首周りの倦怠感が半端なかった。 本堂に通され、氏名と生まれた場所と家族構成を聞かれる。 それに答え、椅子に座り住職が俺の氏名や生まれた場所などを交えながらお経を唱える。 眼を瞑って2分くらい、真剣に聞いていると ガクッ 意識が飛んだ。 イヤ、正確に言えば 気を失った。 その間際、身体から白いモヤみたいなモノがスーッと出てったが解った。 トントントントン 眼を開けると 住職が微笑みながら、俺の肩を叩いてた。 『終わったよ。』 来る前より身体が軽く、意識もハッキリしててあんなに重かった首周りは驚くほどなんともなかった。 『ありがとうご