
子供の頃、従兄妹の家に遊びに行く機会があって、特に印象的だった出来事があります。
その従兄妹の家から少し歩いた先に、誰も近づかないと言われる古い森がありました。森の奥には、古びた池がひっそりと佇んでいて、地元の人々は「近づくな」と警告していました。理由は、何度も不幸な事故が起きたからです。
私がその池の存在を知ったのは、従兄妹の友達のケンジからでした。彼は「池に行ってみよう」と提案してきましたが、最初は怖くて断りました。すると彼は「少しだけ覗くだけだよ、すぐ帰るから」と言い、徐々に私を誘い込んできました。
仕方なく、私は両親に「友達と遊んでくる」と告げ、彼の後を追いました。森に入ると、すぐに他の子供たちが集まっていて、彼らはすでに池の話で盛り上がっていました。
池の周囲には、枯れた木々が立ち並び、薄暗い雰囲気が漂っています。皆が池を見て「なんだか変だね」と不安を漏らし始めましたが、興味が勝り、少しだけ周囲を探索することにしました。すると、突然、川の流れる音が聞こえてきました。
「何かいるのかな?」と、子供たちは不安そうに言い合っていました。怖さを感じつつも、先頭のケンジが小石を池に投げ入れました。水面が波紋を描き、静寂が破られると、他の子も真似をし始めました。私は何か悪いことをしているような気がして、その行為を見つめていました。
バシャ!という音が響き渡った瞬間、全員がその音に驚き、池を注視しました。すると、何かが水面に浮かび上がり、皆の心に恐怖が走りました。かすかな声が聞こえ、「誰が石を投げたのか…」と囁いているような気がしました。
不安を抱えつつも、誰かが「帰ろう」と言い出し、私たちは慌ててその場を離れました。しかし、その夜、私は夢の中であの声を聞きました。「お前たちが悪さをした…」という声が、耳の奥に響き渡ったのです。
驚いて目を覚まし、両親を起こそうとしましたが、彼らは寝ぼけていてなかなか起きません。声はどんどん大きくなり、私の心に恐怖を植え付けました。やがて、ドアをノックする音が聞こえ、開けると従兄妹の父が立っていました。
彼は「何があったのか、話してくれ」と言い、私の説明を聞くと、すぐに住職を呼ぶことを決めました。数分後、住職が到着し、私たちを別の部屋に移しました。そこには、怯えた様子の従兄妹と他の子供たちが集まっていました。
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