
中編
予知。
匿名 2024年12月30日
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動物に関する不思議な出来事です。
先に言っときますね!全く怖くはないです。ごめんなさい。
誤字や駄文はご了承下さい。
うちは、父の友人Aさん(獣医さん)から譲り受けた雑種の中型犬が2匹居ました。
裏庭に2m×4m×2mくらいの大きさで
柱には太い鉄パイプを使用した小屋を作り、2匹で一緒に住んでいました。
1匹は10才の子。
もう1匹は6才の子です。
これは、私が小学4年生の9月にあった出来事です。
それは、大型台風が最接近する4日前。
その日2匹は、凄く鳴いていました。
いつもは大人しいのに…。
どうしたんやろ?
小屋に何か入ってきた?
見ても異常は無さそう。
でも、いつもよりやたら甘えてくるな〜可愛い。(笑)
その後も、やっぱり鳴いてる…
体調悪いのか?
ご飯はちゃんと食べてるし、怪我も無い。
2匹とも鳴いてるのが気になり、その日は家族でちょこちょこ2匹の様子を見ながら過ごしました。
次の日の朝。
大型台風、最接近3日前。
2匹の様子を見に小屋へ行くと、
2匹くっ付いて仲良く寝てる!可愛な〜。
私「ほら、ご飯だよー!」
2匹「…」
私「?。◯◯〜。◯◯〜。」
2匹「…」
撫でてみる。
2匹「…」
私「え?え?」
パニックになりました。
すぐに両親を呼び、確認してもらい、
父が、Aさんを呼び
2匹とも、亡くなってるのが確認されました。
一緒に飼ってるペットが
他の動物等に襲われた形跡もなく
2匹一緒に寄り添うように突然死
というのは初めてだと言っていました。
大型台風、最接近2日前。
この日は午後から、大雨警報発令で
集団下校。
大型台風、最接近1日前。
この日も10時頃から、大雨警報発令で
集団下校。
「2日続けて集団下校とか、なんやねん!何しに学校行ったんか分からんわ!」
「こっちはペットが2匹一緒に死んでしもて学校行く気分じゃ無かったのに!」
「警報出すなら、もっと早よだせや!」
とイライラしながら下校。
家に着くと、家の前にやたらと
ご近所さん集合してて
え?…事件!?と思っていると
母が来て、
「裏山が崩れたんよ!!」
「家は無事やど、裏庭は全部埋まってしまった!」
「とりあえず、家族全員無事やから良かった」
と言いながら慌てていました。
家に入って、裏庭を見ると
跡形も無く全て埋まっていました。
裏庭にあった離れの部屋も
もちろん、2匹が住んでいた小屋も全て。
私は頭の中が真っ白になりました。
母がボソッと、
「2匹一緒に死んでしもて悲しかったけど、生き埋めにならんかった事だけは良かったかもな…」
といっているのを聞いて、ハッとしました。
本間やな…このままやったら生き埋めになるの分かってて、2匹で一緒に逝ったんかもしれへん。
亡くなる前の日、いっぱい鳴いて甘えてたのは、お別れを言ってたんかもしれへん。
もう少し、何かしてあげれる事あったかもしれへんのに…。
また、涙が止まりませんでした。
その後、崩れた場所は私有地の為
市や県の介入は無く
自分達で業者に依頼するしかなく。
物凄い金額が掛かる為
父が地道に撤去する事になりました。
土砂を撤去する為に
裏庭へ重機が入れる様に
重機用の道作りから始まりましたが
家のすぐ横に池がある為、広い道は作れず、小さい重機で地道に運び出し
その間にも一度崩れた裏山は
大雨の度に少し崩れ、また少し崩れと。
崩れない様に、出来る対策はしつつも、
いたちごっこの様で、
離れの部屋の再建は諦め、土砂の完全撤去するのに4年掛かりました。
途中、2匹が住んでいた小屋も掘り起こされましたが、太い鉄パイプの柱がグニャグニャに曲がっていて
小屋は跡形もありませんでした。
2匹が生き埋めにならず、4年間此処に閉じ込められる事もなく
家族皆んなでお別れ出来た事は
本当に良かったです。
動物には、人間には分からないものを察知する力があるんですね。
悲しくも、不思議な体験をさせていただきました。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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